積水ハウスを評価してみました。
高配当株として有名な積水ハウスは長期投資の対象としてはどうか評価しました。
この記事では、
- 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
- 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
- 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
- 最後に主観的なコメントもしています。
積水ハウス とは
セキスイハイムと名前は似ていますが別会社です。積水ハウスのほうが歴史が長く(1960年設立)、自由設計の建築を特徴としたハウスメーカのようです。
家族向けの戸建てのハウスメーカのイメージがありますが、それ以外にもビジネス向けの建築もやっているようです。「住」に特化した 4つのビジネスモデルを展開しています。
売り上げと利益でいうと請負型とストック型の割合が多いようです。
成長の傾向としては、請負型とストック型がメインだったのが、それ以外の開発型と国際ビジネスをここ10年ほどで伸ばしてきたようです。



12項目の評価
評価基準日 : 2019/12/8
株価 : 2,292 (基準日時点)
日経平均 : 23,354(基準日時点)
1.時価総額
★★★★★
時価総額は12,881億円で大規模なグローバル企業です。 日経225の銘柄です。
2.自己資本比率
★★★★☆
自己資本比率は50.2%で高めです。
3.当期純利益率
★☆☆☆☆
2018年度決算では約6.0%で少ないです。しかし、徐々にですが利益率は年々上がってきています。
4.増収傾向
★★★★☆
下がった年もありますが、基本的に増収傾向があります。増収量は少ないですが。
5.増配傾向
★★★★★
基本的に増配しています。8期連続増配中です。



6.配当性向
★★★★☆
配当性向は2018年決算で約42%です。40%維持という財務目標があるので、このまま順調に増収・増益をしていくと配当も上がっていくという期待があります。
7.PER
★★★★☆
評価時点でのPERは11.83倍で割安です。
8.負債/純利益率
★★☆☆☆
2018年決算時の有利子負債は600,171百万円で直近純利益と比較すると約4.6倍あります。これはちょっと多いです。財務指標としてD/Eレシオを見ていて、財務健全性を目指しています。



9.配当利回り
★★★★☆
評価時点での配当利回りは3.37%で、高配当株です。
10.ROE & ROA
★★★☆☆
2018年度決算ではROEが10.8%、ROAが5.3%。2019年度決算予想ではROEが11.4%、ROAは5.7%です。減収によりROEが下がっていく予想ですが基本的にはROEは高めです。ROEは15%以上という目標があります。



11.フリーキャッシュフロー
★★★☆☆
2018年度決算では営業CF=1250億万円、投資CF=-701億円。フリーキャッシュフローはそれほど多くありません。
12.優待
★☆☆☆☆
1000株保有でコシヒカリ5kgもらえます。1000株保有するのは個人投資家には勇気がいりますが、約240万円投資して米5kgならおまけ程度です。
総合評価・まとめ
Cランク
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後の定期的なチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)
コメント
増収・増配が順調な銘柄です。純利益率が少なかったり有利子負債が多かったり心配なところはありますが、株主還元に積極的な企業なので魅力的です。ここ最近の業績はとてもよく、予想よりも収益を上げています。



それにより、株がだんだん買われてきているようです。



製造業は業績を落としている銘柄が多いですが、ハウスメーカー系は米中貿易摩擦の影響を受けないので順調なのでしょうか?
株が買われて株価が上がってきていますが、それでもPERは11倍です。悩みますが長期投資対象として買い入れるタイミングかもしれません。
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