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ヒップ 【2136】銘柄評価。おすすめな高配当株か?

Cランク

ヒップを評価してみました。

開発系技術者派遣の中堅企業です。かなり割安な高配当株ですが、長期保有対象としてはどうでしょうか?

この記事では、

  • 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
  • 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
  • 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
  • 最後に主観的なコメントもしています。

ヒップとは

開発系技術者派遣の中堅企業です。主な事業範囲はアウトソーシングで、技術者派遣と業務請負の2つサービス形態があります。輸送用機器関連や電気電子、ソフトウェアに実績と強みがあります。

参考:ホームページより

参考:ヒップのホームページ(外部リンク)

参考:ヤフーファイナンス(外部リンク)

12項目の評価


評価基準日 : 2020/11/5

株価 : 608 (基準日時点)

日経平均 :  24,105 (基準日時点)


1.時価総額

☆☆☆☆☆

時価総額は24.4億円の企業で規模はかなり小さいです。PBRは0.86倍でかなり割安です。


2.自己資本比率

★★★★☆

自己資本比率は57.8%とかなり高めな数値です。一般的には50%以上でかなり優良と言われています。業種にもよりますが、30~40%が平均です。自己資本比率はどんどん高くなってきています。


参考:マネックス証券より

3.当期純利益率

★★☆☆☆

2020度決算での当期純利益率は7.0%です。利益率は低めで横ばいですが、長期では徐々に右肩上がりで上昇してきています。

参考:マネックス証券より

4.増収傾向

★★★☆☆

売り上げはゆるやかに右肩上がりで成長しています。利益も一緒に上昇しています。2021/3期は減収・減益の予想です。リーマンショック後はゆるやかに成長しています。

参考:マネックス証券より

5.増配傾向

★☆☆☆☆

増配傾向はあまりないです。24円の配当を維持しています。

参考:マネックス証券より

6.配当性向

★★★★☆

2020年決算時の配当性向は25%と少し少な目な水準です。配当性向は低めで推移してきています。2021/3期の配当性向の予想は出ていませんが、最新の決算短信の業績予想からすると30%前後になりそうで、まだまだ余裕がありそうです。


7.PER

★★★★★

評価時点でのPERは8.05倍でかなり割安な水準です。株価は下がってきていてPERも同じく下がってきています。

参考:マネックス証券より

負債/純利益率

★★★★☆

最新四季報での有利子負債は650百万円です。  2020/3期の純利益は95.5百万円で、利益剰余金は2,036百万円なので負債量はまったく問題ないです。D/Eレシオは0.24倍です。キャッシュがかなりあるので、ネットDEレシオはかなり良いです。

参考:マネックス証券より

9.配当利回り

★★★★★

評価時点での配当利回りは3.95%です。かなり高配当株です。

参考:マネックス証券より

10.ROE & ROA

★★★★★

2020年度決算ではROEが14.3%、ROAが7.7%です。 2021年度決算予想ではROEが10.9%、ROAが6.3%です。 ROEは10%前後で安定して推移しています。

参考:マネックス証券より

11.フリーキャッシュフロー

★★★★★

2020年度決算では営業CF=367百万円、投資CF=-3百万円 です。フリーキャッシュフローはプラスで安定しているので良い傾向です。キャッシュの積み立てがかなり増えてきているので良い傾向です。

参考:マネックス証券より

12.優待

☆☆☆☆☆

株主優待はありません。


総合評価

Cランク 

総合評価の説明(12項目の5段階評価から算出)
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)
注意

インカムゲイン狙いの長期投資の評価基準に基づいたランキングです。このランキングが企業の価値を表しているわけではないので参考程度にしてください。基準が変われば評価も変わります。Dランクが悪い企業だというわけでもないので、偏見の無いようにお願いします。

コメント

良いポイントとしては、財務優良で業績の安定感が高いところです。かなり割安な高配当株です。

悪いポイントは、自己資本比率が低めなところと時価総額が低いところです。

新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、大手企業を中心にテレワークなどが実施されておりますが、ヒップの業務量には変化はなく開発は継続しているようです。

派遣銘柄は景気後退期に業績が悪くなる傾向がありますが、コロナの影響は軽微のように見えます。かなりキャッシュリッチの財務状況なので景気悪化局面に強そうです。

かなり割安な高配当株なので魅力的です。他の大手派遣銘柄と比べて規模が小さいのが懸念です。増配がスタートするようになったらかなり魅力的な銘柄です。株価自体も安いので買いやすい銘柄です。

リーマンショック時影響

過去の景気後退局面であるリーマンショック時にどうだったかを確認し、今後の景気後退局面での予想をします。

リーマンショック時が直撃した2010/3期のIR資料では、稼働率がかなり下がり赤字になっています。いわゆる派遣切りの影響だと思います。株価は2009年の早めから業績織り込み済みというチャートになっています。現在のチャートを見るとコロナショックによる今後の業績悪化を織り込み済みになっているように見えるので、逆張りの気持ちで買える銘柄だと思います。(逆張りと言える底になっているかどうかは保証できないが)

参考:2010/3期 IR資料より
参考:SBI証券 20年チャート

リーマンショック時の稼働率と比べて、コロナショックの稼働率の低下はもうすでに回復していて、影響の具合もかなり低いと思います。

参考:2020/3期 IR資料より

まとめ

  • 開発系技術者派遣の中堅企業
  • 自動車関連やソフトウェア開発に強みあり
  • かなり割安な高配当株
  • 景気敏感性のかなり高い派遣銘柄だが、業績悪化を織り込み済み?
  • キャッシュリッチで財務状況が良い
注意

銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。

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リベ大の両さんの本が出ました。もはやこれはバイブルとして持っておくべきですね。

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