アルトナーを評価してみました。
エンジニア派遣のマイナー株です。財務優良企業ですが長期投資対象としてはどうでしょうか。それぞれの項目を5つ星で評価しました。ご参考にしてください。
この記事では、
- 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
- 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
- 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
- 最後に主観的なコメントもしています。
アルトナーとは
自動車業界や家電業界へのエンジニア派遣を行っている会社です。エンジニア派遣でも分野を特定して、専門性を売りに派遣をしているようです。技術領域は機械、電気・電子、ソフトウェアの3つで、ビジネスモデルを明確にしています。規模は小さいながらも、1962年創業と歴史のある会社です。
参考:アルトナーのホームページ
12項目の評価
評価基準日 : 2019/08/06
株価 : 705(基準日時点)
日経平均 : 20,585(基準日時点)
1.時価総額
☆☆☆☆☆
時価総額は82.2億円で規模としてはとても小さいです。あまり規模が小さすぎると経済危機の際に心配です。
2.自己資本比率
★★★★★
自己資本比率は71.5%でかなり高いです。
3.純利益率
★☆☆☆☆
2019年決算では8.5%。2019年予想と2020年予想では横ばいです。全業種でみると10%前後は少な目ですが、製造業としては良い部類に入ると思います。
4.増収傾向
★★★★★
右肩上がりでずっと増収しています。2020年予想と2021年予想でも上げています。
5.増配傾向
★★★★★
2014年から5年連続で増配しています。2020年予想と2021年予想でも増配する予定です。
6.配当性向
★★★★★
配当性向は35%です。経営数値目標として30%以上をかかげています。
7.PER
★★★★☆
評価時点でのPERは12倍で低めです。15倍が基準なのでお買い得です。
8.負債/純利益率
★★★★★
有利子負債がゼロです。業種的に負債がないのは納得ですが、負債がないのは財務的にはいいことです。
9.配当利回り
★★★☆☆
評価時点での配当利回りは2.61%でやや高配当です。
10.ROE & ROA
★★★★★
2019年度決算ではROEが25.2%、ROAが16.5%。2020年度決算予想ではROEが25.7%、ROAは18.4%。ROEを20%以上という経営数値目標があります。
11.フリーキャッシュフロー
★★★★★
2019年度決算では営業CF=612百万円、投資CF=-75 百万円。キャッシュフローがとても多いです。
12.優待
☆☆☆☆☆
優待はありません。残念。
総合評価
Bランク
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後の定期的なチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)
コメント
配当は少な目ですが、超財務優良企業です。収入と配当が右肩上がりです。
経営数値目標があり、ROEが20%以上、配当性向が30%以上という目標を掲げています。収入が右肩上がりなので、配当も右肩上がりと予想できます。
エンジニア派遣の将来を考えたときに、経団連会長のコメントやトヨタのコメントが今後のトレンドを示していると思います。これからは終身雇用を保証できないと言っています。使えない45歳以上の正社員を解雇するというのが大手製造業でトレンドになってきています。そこでアルトナーのような専門性の高い派遣のニーズが高まると思います。
もうひとつポイントとして、今後来るかもしれない経済危機の際に、大手製造業がどういう人員整理をし、アルトナーのようなエンジニア派遣のニーズがどのように変わるかというのに注目しています。経済危機の際はどこも赤字か減益になると思いますが、そのあとはエンジニア派遣が伸びると個人的には思います。
銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。
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