コメダホールディングス を評価してみました。
コメダ珈琲の規模(店舗数)を着実に拡大してきているコメダホールディングスですが、長期投資の対象としてはどうか評価しました。
この記事では、
- 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
- 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
- 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
- 最後に主観的なコメントもしています。
コメダホールディングス とは
日本最大級のフルサービス型喫茶店チェーン運営会社のコメダ珈琲を運営しています。FC運営のチェーン店でありながら、喫茶店のもつ独特な”くつろぎ”や”居心地”にこだわりを持っています。
名古屋発祥のコメダ珈琲がメインで、店舗数は約849店ほどありますが、ほかにも「甘味喫茶 おかげ庵」、 「やわらかシロコッペ」 、 「コメダスタンド」 なども数店ほど出店します。

12項目の評価
評価基準日 : 2019/12/1
株価 : 2,126 (基準日時点)
日経平均 : 23,548(基準日時点)
1.時価総額
★★☆☆☆
時価総額は892億円で規模は中くらいでしょうか。 1968年創業で、ホールディング創立は2014年です。
2.自己資本比率
★★☆☆☆
自己資本比率は31.7%で低めです。
3.純利益率
★★☆☆☆
2019年度決算では約17%です。全業態では普通ですが、飲食業としてはかなり高めでしょうか。
4.増収傾向
★★★★★
出店舗数の増加とともに毎年着実に増収しています。
5.増配傾向
★★☆☆☆
増配はほとんどしていません。ずっと年間配当が50円だったのですが、2020年決算時より+1円の51円を予定しています。
6.配当性向
★★☆☆☆
配当性向は2019年決算で約44%です。配当がこれまで50円で増配なしだったのですが、一株益が年々上がってきていることで配当性向も年々下がってきています。
7.PER
★★★☆☆
評価時点でのPERは18.31倍で若干割高ですが適正域です。
8.負債/純利益率
★★☆☆☆
2019年決済時の有利子負債は22,861百万円です。純利益の約4倍ほどでちょっと高めかもしれません。
9.配当利回り
★★☆☆☆
評価時点での配当利回りは2.4%でそこまで高配当株でもありません。
10.ROE & ROA
★★★★★
2019年度決算ではROEが18%、ROAが7.7%。2020年度決算予想はROEが18.1%、ROAは5.8%。なかなか良い数値です。
11.フリーキャッシュフロー
★★★★☆
2019年度決算では営業CF=6,212百万円、投資CF=-2,559百万円。フリーキャッシュフローは割と良いです。
12.優待
★★★★☆
1,000円相当の自社電子マネーを年2回もらえます。100株での優待利回りは約0.9%ほどです。
総合評価・まとめ
Dランク
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後の定期的なチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)
コメント
個人的にコメダ珈琲のファンなので、総合評価にはちょっと残念でした。これまで増配をしていなかったので数値上の評価は低いですが、2020年から増配を始めるようなのでこれからの動向が注目です。 業績の実績は好調ですが、株主還元の実績がもう少し積み重なってくれば数値的な評価も高くなってくると思います。



純利益率が高くフリーキャッシュフローも良いので、本業の稼ぐ力が高い優良企業だと思います。 長期投資の対象としては判断が迷うところがありますが、配当と優待の総合利回りが3.3%ほどあるので、まずは100株で株主になってコメダ珈琲を利用しつつ応援して様子を見るというのもいいかと思います。
明確な高配当株でもないためインカムゲイン狙いの銘柄ではないですが、稼ぐ力のある優良企業なので今後はキャピタルゲインが伸びていくかもしれません。
銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。
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