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旭有機材【4216】銘柄評価。おすすめな高配当株か?

Cランク

旭有機材を評価してみました。

樹脂製バルブ等でトップシェアの企業です。連続増収・増益です。割安な高配当株ですが、長期保有対象としてはどうでしょうか?

この記事では、

  • 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
  • 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
  • 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
  • 最後に主観的なコメントもしています。

旭有機材とは

「金属→樹脂」 の製品に強みを持っていて、樹脂製バルブなどでトップシェアを持っています。 金属製のバルブには耐食問題があり、それの置き換えとして耐久性の高い樹脂バルブが見直されていて市場規模を拡大しています。 また、その樹脂技術を生かした様々な事業を展開しています。

セグメントは「樹脂事業」、「管材システム事業」、「水処理・資源開発事業」です。M&Aで事業領域を拡大して、ニッチトップでグローバルに成長する戦略をとっています。

参考:2020年決算説明資料より

参考:旭有機材のホームページ(外部リンク)

参考:ヤフーファイナンス(外部リンク)

12項目の評価


評価基準日 : 2020/7/13

株価 :  1,382 (基準日時点)

日経平均 :  22,714 (基準日時点)


1.時価総額

★★☆☆☆

時価総額は299億円の企業で規模は小さめです。PBRは0.6倍でかなり割安です。


2.自己資本比率

★★★★★

自己資本比率は66.7%とかなり高めな数値です。一般的には50%以上でかなり優良と言われています。業種にもよりますが、30~40%が平均です。


3.当期純利益率

★☆☆☆☆

2020度決算での当期純利益率は5.54%です。利益率は低めで推移していますが、少しづつ上がってきています。

参考:SBI証券

4.増収傾向

★★★★☆

売り上げが順調に増加していて、利益も上昇しています。ここ数年の増収・増益の傾向がとても良いです。2020/3期はコロナの影響等があり増収・減益でした。 7期連続増収増益 でしたが、負ののれん発生で純利益率は減収になりました。

参考:SBI証券

5.増配傾向

★★☆☆☆

連続増配ではないですが、長期では増配の傾向があります。2021/3期の配当は未定です。

参考:SBI証券

6.配当性向

★★★★★

2020年決算時の配当性向は30.5%とちょうどよい水準です。

参考:ホームページより

7.PER

★★★★★

評価時点でのPERは9.94倍でかなり割安です。PERは長期的に減少してきています。

参考:SBI証券

負債/純利益率

★★★★☆

最新四季報での有利子負債は3,969百万円です。2020/3期の純利益は3,138百万円で、利益剰余金は31,100百万円なので負債量は少なめです。D/Eレシオは0.09倍で問題ありません。

参考: 2020年決算説明資料より

9.配当利回り

★★★★★

評価時点での配当利回りは3.62%です。かなりの高配当株です。


10.ROE & ROA

★★☆☆☆

2020年度決算ではROEが7.2%、ROAが4.8%です。ROEは低めですが、ここ数年は上昇しています。

参考:SBI証券

11.フリーキャッシュフロー

★★★☆☆

2020年度決算では営業CF=6,194百万円、投資CF=-3,820百万円 です。きれいなフリーキャッシュフローです。キャッシュが積みあがってきています。

参考:SBI証券

12.優待

☆☆☆☆☆

株主優待はありません。


総合評価

Cランク 

総合評価の説明(12項目の5段階評価から算出)
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)
注意

インカムゲイン狙いの長期投資の評価基準に基づいたランキングです。このランキングが企業の価値を表しているわけではないので参考程度にしてください。基準が変われば評価も変わります。Dランクが悪い企業だというわけでもないので、偏見の無いようにお願いします。

コメント

良いポイントとしては、財務優良で、業績が安定しているところです。配当性向が低めですが高配当株です。PERとPBRの割安感もかなり高いです。

悪いポイントは、ROEが低めで、純利益率が低めなところです。

国内外において樹脂バルブなどでの高いシェアを持っているのが魅力です。決算説明資料を見る限り、コロナウイルスの影響は限定的です。今後世界的なリセッションで大型受注が無くなってくると減益になってきそうですが、すでにかなり割安になっているので魅力的だと思います。

参考: 2020年決算説明資料より

リーマンショック時影響

過去の景気後退局面であるリーマンショック時にどうだったかを確認し、今後の景気後退局面での予想をします。

リーマンショック時の2009/3期と2010/3期で2年連続赤字で苦しんでしました。しかし配当は頑張って出していました。2008/3期からは減配しましたが、赤字でも大減配せずに安定して配当を出しています。大減配や無配が無いのは長期投資には安心材料です。

まとめ

  • 樹脂バルブ等のニッチ市場でトップシェアの企業。
  • 7年連続増収・増配で好業績。
  • 財務優良で割安な高配当株。
  • リーマンショック時は2年連続赤字だが、配当は頑張って出していた。
注意

銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。

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