Eストアー を評価してみました。
Eコマース関連の銘柄です。業績の成長感はまだ無いですが、配当と優待が良いです。長期保有対象としてはどうでしょうか?
この記事では、
- 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
- 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
- 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
- 最後に主観的なコメントもしています。
Eストアー とは
EC(Eコマース)総合支援サービスを展開している企業です。企業がショッピングカートサービスを始めるためのサポートをする事業から始めて、コンサルティングやマーケティング代行などの販促支援サービスを拡大してきました。人材不足を解決するサービスということで、楽天やアマゾンと競合しないビジネスモデルで成長してきました。 2020/1にEコマース関連の2社をM&Aにて子会社化し、今後のシナジー効果を期待できます。

12項目の評価
評価基準日 : 2020/5/15
株価 : 1,232 (基準日時点)
日経平均 : 20,037 (基準日時点)
1.時価総額
☆☆☆☆☆
時価総額は51.5億円の企業で規模はかなり小さいです。PBRは3.68倍でかなり割高です。
2.自己資本比率
★★☆☆☆
自己資本比率は30.6%と低めな数値です。一般的には50%以上でかなり優良と言われています。業種にもよりますが、30~40%が平均です。



3.当期純利益率
★☆☆☆☆
2019年度決算での当期純利益率は7.6%です。利益率は7%前後で安定しています。 2021/3期は前期終盤のM&Aで増収し、事務所移転費用で減益するので、利益率が低くなります。



4.増収傾向
★★★☆☆
これまでは売り上げは横ばいで成長感はありませんでした。 2021/3期 からはM&Aの影響が大きく出てきそうなので、今後の予想は難しいです。



5.増配傾向
★★☆☆☆
少しづつですが増配してきました。16年近く減配していません。23期(2021/3期)は減益予想ですが、配当は維持する予定です。



6.配当性向
★★★★★
2019年決算時の配当性向は38%でちょうどよい水準です。配当性向は40%前後で安定しています。
7.PER
★★★☆☆
評価時点でのPERは16.34倍で平均的な水準です。コロナショック後に株価が上がっています。Eコマース銘柄という期待で上がっているのかと思います。



8.負債/純利益率
★★★☆☆
2020年決算時の有利子負債は999百万円です。直近の決算の純利益が367百万円で、利益剰余金が1,501百万円ですので、借金はそれほど多くありません。D/Eレシオは0.59でまだ安全です。
9.配当利回り
★★☆☆☆
評価時点での配当利回りは2.35%です。
10.ROE & ROA
★★★★★
2020年度決算ではROEが23.3%、ROAが6.3%。2021年度決算予想ではROEが13.2%、ROAは3.2%です。ROEは高めですが、年々下がってきています。



11.フリーキャッシュフロー
★☆☆☆☆
2020年度決算では営業CF=621百万円、投資CF=-1,193百万円 です。M&A等でマイナスのフリーキャッシュフローになっていますが、これまでの傾向はとても良かったです。キャッシュは多めです。



12.優待
★★★★★
株主優待は2019/9から改良されていて、100株保有で1,000円相当のクオカードを年2回もらえます。優待利回りは約1.6%です。配当と合わせた総合利回りは約4.0%です。
総合評価
Dランク
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)
コメント
良いポイントとしては、長期で減配していなく配当性向も低めで、株主還元に積極的なところです。2021/3期は各種要因により業績が悪いですがそれでも配当は維持します。
悪いポイントとしては、業績に成長感が見えていないところです。人気が出ていて割高感を感じます。
ここ数年の業績は安定していましたが、大きなM&Aで転換期にある銘柄だと思います。M&Aによる増収と事務所移転の減益により、2021/3期は増収・減益になって利益率が大きく下がります。その中でも株価は上がっているのでEコマース銘柄という期待があるのかと思います。
優待内容が良くなって総合利回りが高いので、安くなったところで仕入れることができれば長期保有におすすめできると思います。
リーマンショック時影響
過去の景気後退局面であるリーマンショック時にどうだったかを確認し、今後の景気後退局面での予想をします。
リーマンショック時はほとんど影響を受けていませんでした。大きな減益や減配もなく、安定した業績でした。今後の景気後退局面でも安定していると予想できます。
まとめ
- 配当に安定感があり、優待も良い。
- M&Aにより業績の転換期にある銘柄。
- リーマンショック時にはほとんど影響が無かったので景気敏感性が低そう。
銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。
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