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クイック【4318】銘柄評価 おすすめな高配当株か?

Sランク

クイック を評価してみました。

専門職人材紹介に強みがあり、業績が絶好調な銘柄です。割安な高配当株ですが、長期保有対象としてはどうでしょうか?

この記事では、

  • 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
  • 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
  • 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
  • 最後に主観的なコメントもしています。

クイック とは

4つのセグメントからなり、人材サービスが大きな柱になっている企業です。 看護師や建設関連など専門職の人材紹介・派遣が中心です。リクナビやindeedやタウンワークなどと提供して人材サービスを提供しています。海外展開も行っています。今後はM&Aにより規模を拡大させようとしています。

参考:ホームページより

参考:クイックのホームページ(外部リンク)

参考:ヤフーファイナンス(外部リンク)

12項目の評価


評価基準日 : 2020/3/26

株価 : 1,013 (基準日時点)

日経平均 :  18,664 (基準日時点)


1.時価総額

★☆☆☆☆

時価総額は245億円の企業で規模はかなり小さいです。PBRは2.02倍で割高です。


2.自己資本比率

★★★★★

自己資本比率は74.3%でかなり高いです。一般的には50%以上でかなり優良と言われています。業種にもよりますが、30~40%が平均です。


3.当期純利益率

★★☆☆☆

2019年度決算での当期純利益率は10.3%です。リーマンショック時に赤字になり、その後順調に回復し、今は10%前後で推移しています。人材紹介のみの他社と比べると少な目ですが、他業種というのを考えると悪くない数値です。

参考:SBI証券

4.増収傾向

★★★★★

きれいに右肩上がりで連続増収しています。リーマンショック後から約3倍まで売り上げを伸ばしています。9年連続増収です。

参考:SBI証券

5.増配傾向

★★★★★

8年連続増配中です。2020/3期も増配予想です。


6.配当性向

★★★★☆

2019年決算時の配当性向は40.2%とちょっと高めの数値です。 配当性向の方針が40%なので40%前後で推移しています。

参考:IR資料より

7.PER

★★★★★

評価時点でのPERは9.54倍で割安です。コロナショックで割安になっています。

参考:SBI証券

負債/純利益率

★★★★★

2019年決算時の有利子負債は259百万円です。2019年度決算の純利益が1,966百万円で、利益剰余金が7,844百万円なので、借金はほぼ無いです。D/Eレシオも0.03でほぼ無借金経営です。


9.配当利回り

★★★★★

評価時点での配当利回りは4.34%です。株価下落でかなり高配当になってきています。


10.ROE & ROA

★★★★★

2019年度決算ではROEが25.7%、ROAが15.6%。2020年度決算予想ではROEが21.3%、ROAは15.9%です。かなり良い数値です。長期で安定しています。

参考:SBI証券

11.フリーキャッシュフロー

★★★★★

2019年度決算では営業CF=2,354百万円、投資CF=-332百万円 です。とてもきれいなフリーキャッシュフローです。FCFが成長していて、キャッシュの積み立ても良いです。

参考:SBI証券

12.優待

★★★☆☆

株主優待は100株保有で クオカード500円分 です。優待利回りは0.5%ほどです。3年以上の長期保有で優待が2倍になります。


総合評価

Sランク (ただし注意が必要。コメント参照)

総合評価の説明(12項目の5段階評価から算出)
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)

コメント

財務優良で成長力の強い企業です。増配の傾向もとても良く高配当なのでおすすめです。コロナショックもあり、かなり割安になっています。

しかし、人材派遣サービスは超景気敏感株なので、今後の景気後退局面では注意が必要です。 下のグラフは専門職等の求人倍率の変化です。 力の入れている看護師等の人材はディフェンシブ性があるので影響は受けにくそうですが、他の人材サービスは大打撃を受けそうです。失業率と有効求人倍率をよくよく注意すると業績の傾向が把握できそうです。

参考: 専門職等の求人倍率の変化  IR資料より

リーマンショック時影響

過去の景気後退局面であるリーマンショック時にどうだったかを確認し、今後の景気後退局面での予想をします。

リーマンショック時は2期連続で赤字を計上しています。その後の成長はすさまじいものがありますが、次の経済危機を見込んで投資の判断が必要になってきます。

プラスなポイントとしては、ディフェンシブ性がある看護師等の人材サービスに強みがあるところです。今回はコロナショックなどもあるので、看護師のニーズは依然強そうです。

参考: 2011年3月期 決算説明資料より

まとめ

  • 財務優良で業績が絶好調な銘柄。
  • 割安になっている高配当株。
  • 景気敏感性が強いので投資の判断が難しい。
  • ディフェンシブ性のある看護師等の人材サービスに強みがある 。
注意

銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。

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