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ADEKA【4401】銘柄評価。おすすめな高配当株か?

Cランク

ADEKAを評価してみました。

樹脂添加剤などの機能化学品に強みがある企業です。業績好調で増配の傾向が良いです。割安な高配当株ですが、長期保有対象としてはどうでしょうか?

この記事では、

  • 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
  • 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
  • 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
  • 最後に主観的なコメントもしています。

ADEKAとは

「化学品」と「食品」という2つのコアビジネスを基盤にさまざまな製品を幅広く提供しています。 樹脂添加剤などの機能化学品に強みがあります。海外展開を進めていて、世界各地に進出しています。海外売り上げ比率はどんどん上がってきていて46%ほどになっています。

参考:IR資料より

参考:ADEKAのホームページ(外部リンク)

参考:ヤフーファイナンス(外部リンク)

12項目の評価


評価基準日 : 2020/7/16

株価 :  1,493 (基準日時点)

日経平均 :  22,770 (基準日時点)


1.時価総額

★★★★☆

時価総額は1,577億円の企業で規模は大きめです。PBRは0.73倍かなり割安です。


2.自己資本比率

★★★★☆

自己資本比率は51.8%と高めな数値です。一般的には50%以上でかなり優良と言われています。業種にもよりますが、30~40%が平均です。自己資本比率は高めで推移しています。

参考:IR資料より

3.当期純利益率

★☆☆☆☆

2020度決算での当期純利益率は5%です。利益率は5%前後で推移しています。

参考:SBI証券

4.増収傾向

★★★★☆

増収と増益の傾向がとても良いです。2021/3期は業績未定です。

参考:SBI証券

5.増配傾向

★★★★☆

5年連続増配をしています。それ以前は累進配当の傾向でした。2021/3期は配当未定です。

参考:SBI証券

6.配当性向

★★★★★

2020年決算時の配当性向は32%とちょうどよい水準です。 配当性向は緩やかにあがっています。

参考:IR資料より

7.PER

★★★★☆

評価時点でのPERは10.86倍で割安です。株価とPERは長期的に横ばいですが、PERが若干下がってきて割安になってきています。

参考:SBI証券

負債/純利益率

★★★☆☆

最新四季報での有利子負債は51,872百万円です。2020/3期の純利益は15,216百万円で、利益剰余金は153,771百万円なので負債量は比較的少な目です。D/Eレシオは0.25倍なので大丈夫です。


9.配当利回り

★★★★☆

評価時点での配当利回りは3.22%です。高配当株です。


10.ROE & ROA

★★☆☆☆

2020年度決算ではROEが7.3%、ROAが3.7%です。ROEは低めですが、8%前後で安定して推移しています。

参考:SBI証券

11.フリーキャッシュフロー

★★★☆☆

2020年度決算では営業CF=27,398百万円、投資CF=-15,228百万円 です。きれいなフリーキャッシュフローです。キャッシュが積みあがってきているのが良いポイントです。

参考:SBI証券

12.優待

☆☆☆☆☆

株主優待はありません。


総合評価

Cランク 

総合評価の説明(12項目の5段階評価から算出)
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)
注意

インカムゲイン狙いの長期投資の評価基準に基づいたランキングです。このランキングが企業の価値を表しているわけではないので参考程度にしてください。基準が変われば評価も変わります。Dランクが悪い企業だというわけでもないので、偏見の無いようにお願いします。

コメント

良いポイントとしては、業績に安定感があり売り上げを伸ばしているところです。配当性向が低めで増配の傾向も良いです。

悪いポイントは、ROEが低めで、純利益率が低めなところです。

用途多彩の製品を幅広く扱っていて、それをグローバルに展開しているので成長余地があり魅力的だと思います。さらなる拡販に向けて工場設立や設備増強などに投資を続けています。

景気後退による買い控えや自動車の生産調整の影響を受けています。幅広い製品や分野を扱っているので、好調な製品と低調な製品に分かれていますので、2021/3期の業績予想が気になるところです。売り上げの増加と共に試験研究費を増やして投資しているのも良いです。

参考:IR資料より

リーマンショック時影響

過去の景気後退局面であるリーマンショック時にどうだったかを確認し、今後の景気後退局面での予想をします。

リーマンショック時の2009/3期に-86%の減益でしたが赤字にはなりませんでした。配当は22円から20円程度の減配で、配当性向は160%になりました。2010/3期からは業績が戻っています。減配したのは2009/3期のみで、かなり長期で累進配当の傾向が続いています。配当が安定しているのが良いです。

まとめ

  • 「化学品」と「食品」という2つのコアビジネスで、製品が多種多様。
  • 業績好調で増配の傾向が良い。
  • PBRとPERが割安。
  • リーマンショック時の影響はそこまで高くない。配当維持力が強い。
注意

銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。

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