イマジニアを評価してみました。
キャラクターコンテンツを使ったゲームや商品を販売している企業です。コロナの影響が無く業績好調です。長期保有対象としてはどうでしょうか?
この記事では、
- 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
- 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
- 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
- 最後に主観的なコメントもしています。
イマジニアとは
キャラクターなどのコンテンツを持っていて、それを使ったパッケージゲームやスマホゲームなどを展開しています。巣ごもり需要もありデジタルコンテンツも人気です。「メダロット」や「リラックマ」などの有名なコンテンツも持っています。 Nintendo Switch向けタイトルの「Fit Boxing」 も売れています。

12項目の評価
評価基準日 : 2020/7/25
株価 : 1,133 (基準日時点)
日経平均 : 22,751 (基準日時点)
1.時価総額
★☆☆☆☆
時価総額は117億円の企業で規模はかなり小さめです。PBRは1.06倍です。
2.自己資本比率
★★★★★
自己資本比率は85%とかなり高めな数値です。一般的には50%以上でかなり優良と言われています。業種にもよりますが、30~40%が平均です。高めの数値で推移しています。



3.当期純利益率
★★★★☆
2020度決算での当期純利益率は13.4%です。利益率は高めで推移しています。



4.増収傾向
★★★★☆
長期では増収の傾向があります。特にここ数年の増収の傾向が良く、利益も上昇しています。



5.増配傾向
★★☆☆☆
緩やかな増配の傾向です。2016/3期は記念配を出しています。配当22円での配当横ばいの傾向でしたが、2018/3期より増配をスタートしてゆるやかに上昇しています。記念配を抜けば2002年頃から累進配当の傾向を続けています。



6.配当性向
★★★★★
2020年決算時の配当性向は36%とちょうど良い水準です。 配当性向は40%前後で推移しています。



7.PER
★★★☆☆
評価時点でのPERは16.2倍で平均的な水準です。株価とPERは長期的に横ばいです。急激に株価が上がってすぐに戻る傾向があります。



8.負債/純利益率
★★★★★
最新四季報での有利子負債はゼロ円です。無借金経営です。
9.配当利回り
★★★☆☆
評価時点での配当利回りは2.65%です。もう少しで高配当株です。
10.ROE & ROA
★★☆☆☆
2020年度決算ではROEが7.8%、ROAが6.5%です。 2021年度決算予想ではROEが6.6%、ROAが5.6%です。 ROEは低めです。



11.フリーキャッシュフロー
★★★★☆
2020年度決算では営業CF=934百万円、投資CF=410百万円 です。フリーキャッシュフローの安定感は少ないですが、比較的プラスのフリーキャッシュフローで推移しています。2017/3期はかなりの投資をしていますが、これは 投資有価証券の取得による支出だそうです。キャッシュの保有量がかなり高いです。



12.優待
☆☆☆☆☆
株主優待はありません。
総合評価
Cランク
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)
インカムゲイン狙いの長期投資の評価基準に基づいたランキングです。このランキングが企業の価値を表しているわけではないので参考程度にしてください。基準が変われば評価も変わります。Dランクが悪い企業だというわけでもないので、偏見の無いようにお願いします。
コメント
良いポイントとしては、財務優良で純利益率が高めで増収の傾向が良いところです。
悪いポイントは、ROEが低めなところです。
「ヒットコンテンツ」が出ると一気に株価が上がる業界だと思います。しかし、インカムゲイン狙いの長期投資の評価でも優良銘柄です。
コロナウイルスの影響がほぼ無い、逆に後押ししているビジネスモデルです。2021/3期の業績予想も出していますが、増収・減益の予定です。
かなりのキャッシュリッチ銘柄です。有価証券もたくさん持っています。株1000さんのネットネット株の計算をしてみると93億円でした。現在の時価総額が117億円なのでネットネット株感がかなり高めです。
リーマンショック時影響
過去の景気後退局面であるリーマンショック時にどうだったかを確認し、今後の景気後退局面での予想をします。
リーマンショック時の2009/3期に赤字になっていました。しかし、減配せず配当据え置きでした。2010/3期から業績は戻りましたが配当もしばらく据え置きでした。景気敏感性はありそうですが、配当は安定しています。キャッシュリッチによるメリットでしょうか。
まとめ
- キャラクターコンテンツを使ったゲームや商品を販売。
- 財務優良で純利益率が高め
- コロナウイルスの影響が無いビジネスモデル
- キャッシュリッチ銘柄
- リーマンショック時は赤字だが、減配は無かった。
銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。
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