IDホールディングス を評価してみました。
DXを推進しているITサービスの企業です。財務優良な高配当株です。23年の累進配当の実績があります。長期保有対象としてはどうでしょうか?
この記事では、
- 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
- 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
- 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
- 最後に主観的なコメントもしています。
IDホールディングス とは
システム運営管理、ソフトウェア開発、クラウド、セキュリティのビジネスを展開しています。 国内拠点を増やしつつ、海外子会社との連携して高品質なITサービスをグローバルに展開しています。
高付加価値領域であるデジタルトランスフォーメーション(DX)に成長性とニーズがあり、DXを推進する成長戦略をとっています。

12項目の評価
評価基準日 : 2020/6/29
株価 : 1,427 (基準日時点)
日経平均 : 22,068 (基準日時点)
1.時価総額
★☆☆☆☆
時価総額は181億円の企業で規模は小さめです。PBRは1.83倍です。
2.自己資本比率
★★★★☆
自己資本比率は57%と高めな数値です。一般的には50%以上でかなり優良と言われています。業種にもよりますが、30~40%が平均です。自己資本比率は高めで推移しています。



3.当期純利益率
★☆☆☆☆
2020度決算での当期純利益率は5.2%です。利益率は3%で推移していて、最近は5%前後に増えてきました。



4.増収傾向
★★★☆☆
売り上げは右肩上がりに成長してきましたが、20201/3期では減収・減益の予定です。



5.増配傾向
★★★☆☆
連続増配ではないですが、累進配当の傾向で増配しています。 23年の累進配当の実績があります。



6.配当性向
★★★★☆
2020年決算時の配当性向は43%と少し多め目な水準です。配当性向は60%を超える年もあったり、高めで推移しています。配当性向は高いときもあっても100%は超えず、累進配当の傾向を続けているのはとても魅力的だと思います。



7.PER
★★★★☆
評価時点でのPERは13.37倍ですこし割安です。株価は横ばい傾向ですが、業績が良いのでPERは下がってきています。



8.負債/純利益率
★★★★★
最新四季報での有利子負債は1,108百万円です。2020/3期の純利益は1,297百万円で、利益剰余金は7,502百万円なので負債量はまったく問題ないです。D/Eレシオは0.13倍です。
9.配当利回り
★★★★★
評価時点での配当利回りは3.50%です。かなりの高配当株です。



10.ROE & ROA
★★★★★
2020年度決算ではROEが15.3%、ROAが8.5%です。2021/3期予想は ROEが13.7%、ROAが7.8%です。ROEは高めで推移しています。



11.フリーキャッシュフロー
★★★★★
2020年度決算では営業CF=3,231百万円、投資CF=-114百万円 です。フリーキャッシュフローの変動は激しいですが、財務キャッシュフローのおかげもありキャッシュがかなり積みあがってきています。



12.優待
☆☆☆☆☆
株主優待はありません。
総合評価
Bランク
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)
銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。
コメント
良いポイントとしては、財務優良で、業績が安定しているところです。 23年の累進配当が非常に魅力的です。
悪いポイントとしては、時価総額が小さめで純利益率が少し少な目なところです。
デジタルトランスフォーメーション(DX)という成長分野で活躍しているのが魅力的です。珍しく2021/3期の業績予想を出していますが、コロナウイルスの影響は軽微だと説明しています。IT関連の事業で、かつ、ストックビジネスの事業というのがコロナに影響を受けにくいようです。
リーマンショック時影響
過去の景気後退局面であるリーマンショック時にどうだったかを確認し、今後の景気後退局面での予想をします。
リーマンショック時の2009/3期は影響はなかったのですが、2010/3期はー72%の減益となっていました。配当は据え置きの累進配当を継続していたので減配はありませんでした。配当性向も91%までの上昇だったので無理をしていない累進配当の傾向かと思います。



「ストックビジネスが業績を下支え」ということですが、他のIT関連銘柄と比較しても景気敏感性が低く、魅力があります。
まとめ
- DXを推進しているITサービスの銘柄。
- 財務優良な高配当株。
- 23年の累進配当の実績。
- コロナの影響が少ない事業形態。
- ストックビジネスのため景気敏感性は他のIT系より少ない。
銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。
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