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クニミネ工業【5388】銘柄評価 おすすめな高配当株か?

Cランク

クニミネ工業 を評価してみました。

財務優良で安定感の強い銘柄です。景気敏感性がありそうですが、長期保有対象としてはどうでしょうか?

この記事では、

  • 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
  • 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
  • 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
  • 最後に主観的なコメントもしています。

クニミネ工業 とは

“1,000の⽤途を持つ粘⼟”とも称されているベントナイトを扱う企業で、国内最大手です。ベントナイトというニッチな市場でトップシェアをもっていて、また製品開発の強みを持っています。

3つのセグメントを持っていますが、売り上げの割合が大きいのがベントナイト事業で、車業界向けをメインとする鋳物部門の割合が大きいです。素材産業は景気敏感性が高いですが、クニミネ工業のベントナイトは国内で採掘・精製しています。国内市場がメインですが、タイに子会社があり、東南アジアでの輸出・拡販を進めていて、売り上げは好調です。

参考:IR資料より

参考:クニミネ工業のホームページ(外部リンク)

参考:ヤフーファイナンス(外部リンク)

12項目の評価


評価基準日 : 2020/3/24

株価 : 900 (基準日時点)

日経平均 :  17,716 (基準日時点)


1.時価総額

★☆☆☆☆

時価総額は159億円の企業で規模は小さいです。PBRは0.67倍でかなり割安です。


2.自己資本比率

★★★★★

自己資本比率は84.9%でかなり高いです。


3.当期純利益率

★★☆☆☆

2019年度決算での当期純利益率は9.7%です。製造業としては利益率は割と高いです。利益率は9%前後で安定しています。 

参考:SBI証券

4.増収傾向

★★★★★

安定して成長しています。ここ5年くらいは連続増収をしています。

参考:SBI証券

5.増配傾向

★★☆☆☆

記念配当を抜くと、緩やかな累進配当の傾向があります。


6.配当性向

★★★★★

2019年決算時の配当性向は30.9%と理想的な数値です。 記念配当を抜いた場合は、毎年の配当性向は30%前後で安定しています。


7.PER

★★★★★

評価時点でのPERは8.12倍で割安です。それほど株価もPERも変化は少ないです。コロナショック前は少し株価が上がっていましたが、コロナショックでもとの水準に戻りました。

参考:SBI証券

負債/純利益率

★★★★★

2019年決算時の有利子負債はゼロです。無借金経営です。


9.配当利回り

★★★★☆

評価時点での配当利回りは3.33%です。株価下落で高配当になってきています。


10.ROE & ROA

★★☆☆☆

2019年度決算ではROEが7.8%、ROAが6.4%。2020年度決算予想ではROEが8.0%、ROAは6.8%です。数値は低めですが長期で安定しています。

参考:SBI証券

11.フリーキャッシュフロー

☆☆☆☆☆

2019年度決算では営業CF=1,886百万円、投資CF=-1,919百万円 で、マイナスのフリーキャッシュフローです。2019年は大きめな投資をしましたが、全体推移で見るときれいなキャッシュフローです。

参考:SBI証券

12.優待

☆☆☆☆☆

株主優待はありません。


総合評価

Cランク 

総合評価の説明(12項目の5段階評価から算出)
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)

コメント

企業成長はゆっくりですが財務優良で安定感の強い銘柄です。割安感のある高配当株ですので長期保有にはおすすめです。素材関連なので景気敏感性が高いはずですが、確実なニーズがあってシェアも高いので、景気後退局面でもそれほど大ダメージは受けなさそうな印象です。利益率が高めで安定しているところから、高付加価値製品の実現ができていると思います。

ベントナイトというニッチな製品を扱っていて、製品開発に強みがあるので将来的に何かヒット製品が出ると大きく成長しそうです。海外進出も進めていて、タイの子会社を通じた東南アジア地域での売上高は前期比45%増加 ということで、なかなか好調です。

懸念材料としては、売り上げの約40%を占める鋳物部門が自動車産業の業績に影響するというところです。自動車産業は確実に景気後退入りすると思いますし、またEV化が加速すると鋳物のニーズが下がるので影響が大きそうです。

参考:IR資料より

まとめ

  • 財務優良でトップシェアの製品を持っている安定した企業。
  • 海外進出に成功しているので、今後の成長にも期待できる。
  • 自動車産業の影響を受けるので、景気後退局面では注意が必要。
注意

銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。

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