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三和ホールディングス【5929】銘柄評価。おすすめな高配当株か?

Bランク

三和ホールディングスを評価してみました。

M&Aで成長したグローバルなシャッターの企業です。国内外にトップシェアの製品を持っています。株主還元に積極的な高配当株銘柄ですが、長期保有対象としてはどうでしょうか?

この記事では、

  • 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
  • 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
  • 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
  • 最後に主観的なコメントもしています。

三和ホールディングスとは

重量・軽量シャッターともに国内首位で、国内・海外でトップシェアもしくは上位シェアの製品を扱っています。約半分は海外市場のグローバル企業です。M&Aなどで規模を大きくしてきました。 製品開発から、販売、設計、調達、製造、施工、メンテナンス・サービスまで、一貫してサービスを展開しているのが強みです。

参考:ホームページより
参考:日本でのシェア ホームページより

参考:三和ホールディングスのホームページ(外部リンク)

参考:ヤフーファイナンス(外部リンク)

12項目の評価


評価基準日 : 2020/7/9

株価 :  910 (基準日時点)

日経平均 :  22,486 (基準日時点)


1.時価総額

★★★★☆

時価総額は2,310億円の企業で規模は大きめです。PBRは1.22倍です。


2.自己資本比率

★★★☆☆

自己資本比率は46.3%とやや高めな数値です。一般的には50%以上でかなり優良と言われています。業種にもよりますが、30~40%が平均です。自己資本比率は年々改善してきています。

参考:ホームページより

3.当期純利益率

★☆☆☆☆

2020度決算での当期純利益率は4.9%です。純利益率は5%前後で安定しています。

参考:SBI証券

4.増収傾向

★★★☆☆

長期できれいに右肩上がりです。利益の上昇もきれいです。2021/3期はコロナの影響等で減収・減益となる予想です。

参考:SBI証券

5.増配傾向

★★★★☆

良いペースで増配してきましたが、2021/3期は配当据え置きの予想です。

参考:SBI証券

6.配当性向

★★★★★

2020年決算時の配当性向は35%とちょうどよい水準です。会社の配当政策が35%です。2021/3期は一時的な対応として配当性向を60%まで引き上げる予想です。


7.PER

★★★☆☆

評価時点でのPERは16.08倍で平均的です。これまでは比較的株価もPERも安定していました。2021/3期の減益を盛り込んでPERが上昇しています。

参考:SBI証券

負債/純利益率

★★★☆☆

最新四季報での有利子負債は63,729百万円です。2020/3期の純利益は21,647百万円で、利益剰余金は91,725百万円なので負債量は少し多めです。D/Eレシオは0.39倍でまだ大丈夫です。

参考:IR資料より

9.配当利回り

★★★★★

評価時点での配当利回りは3.74%です。かなりの高配当株です。


10.ROE & ROA

★★★★★

2020年度決算ではROEが13.3%、ROAが6.1%です。2021/3期予想はROEが7.6%、ROAが3.5%です。長期では右肩上がりで成長しています。ROEは高めで安定していました。

参考:SBI証券

11.フリーキャッシュフロー

★★★☆☆

2020年度決算では営業CF=323億円、投資CF=-166億円 です。安定したフリーキャッシュフローです。

参考:SBI証券

12.優待

★★★☆☆

株主優待は100株保有で500円のQUOカードです 。優待利回りは約0.5%です。毎年マリリンモンローの絵柄で好評のようです。 抽選で100人 にマリリンモンローのカレンダーもプレゼントしています。


総合評価

Bランク 

総合評価の説明(12項目の5段階評価から算出)
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)
注意

インカムゲイン狙いの長期投資の評価基準に基づいたランキングです。このランキングが企業の価値を表しているわけではないので参考程度にしてください。基準が変われば評価も変わります。Dランクが悪い企業だというわけでもないので、偏見の無いようにお願いします。

コメント

良いポイントとしては、これまでの業績や配当がとてもよく、きれいに成長してきているところです。

悪いポイントとしては、純利益率が少な目なのと、やや有利子負債が多いところです。

2021/3期は減益予想ですが配当は据え置きの予想です。それでも配当性向60%なので配当を出す体力があります。 コロナは一時的なものとして、今年度は配当維持をするそうです。

M&Aなどによる世界的なトップシェアで企業成長が素晴らしいです。2021/3期の業績予想を出していますが、やはりグローバル企業だけありダメージが大きいです。

グローバル企業ですが、中国の比率がとても低くほとんどないです。現在の情勢を考えると、これは良い材料かもしれません。

リーマンショック時影響

過去の景気後退局面であるリーマンショック時にどうだったかを確認し、今後の景気後退局面での予想をします。

リーマンショック時の2009/3期は-72%の減益でした。配当は約-13%程度の減配でした。2010/3期と2011/3期は赤字でしたが配当は頑張っていました。

景気敏感性はとても高いですが、配当は頑張る傾向があります。大減配や無配はしない印象です。

まとめ

  • M&Aで成長したグローバルなシャッターの企業。
  • グローバル的にトップシェアの製品をたくさんもっている。
  • 業績好調でしたが、コロナの影響を受けて次年度は減収・減益予想。
  • 次年度が減益でも配当は据え置き予定。
  • 景気敏感性はとても高いが配当は頑張る傾向があった。
  • 10万円以下で優待のある魅力的な銘柄。
注意

銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。

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