マーキュリアインベストメント【7190】銘柄評価。長期保有におすすめか？

マーキュリアインベストメント を評価してみました。

投資ファンドを運用している企業です。純利益率が良く増配の傾向も良いですが、長期保有対象としてはどうでしょうか？

この記事では、

• 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
• 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
• 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。（Sランク～Dランク）
• 最後に主観的なコメントもしています。

マーキュリアインベストメント とは

2005年に設立されたオルタナティブ投資の運用会社です。 「Cross Border」を事業コンセプトとして掲げていて、国や地域／既存の枠を超えて成長する様々な投資機会をファンドを通じて投資家の方々に提供している企業です。事業投資や資産投資を行っていています。

参考：マーキュリアインベストメントのホームページ（外部リンク）

参考：ヤフーファイナンス（外部リンク）

12項目の評価

評価基準日　：　2020/6/8

株価　：　 583 （基準日時点）

日経平均　：　 23,044 （基準日時点）

時価総額は112億円の企業で規模は小さめです。PBRは0.83倍で割安です。

自己資本比率は78.5%と高めな数値です。一般的には50％以上でかなり優良と言われています。業種にもよりますが、30～40％が平均です。長期でも高めな数値で推移しています。

2019年度決算での当期純利益率は26%です。利益率は右肩下がりに見えますが、26％という数値は他の業界に無い非常に高い数値です。

全体的には成長しているように見えます。2020/12期は業績が減収・減益の見込みです。

連続増配をしています。2021/3期は増配予定です。

2019年決算時の配当性向は26％と少し少なめな水準です。

評価時点でのPERは10倍で割安です。2016年の上場後に株価がかなり上がりましたが、徐々に株価は下がっています。

最新四季報での有利子負債は1,202百万円です。2019/12期の純利益は1,244百万円で、利益剰余金は6,572百万円なので負債量はそこまで問題ないです。D/Eレシオは0.10倍です。

評価時点での配当利回りは3.43%です。高配当株です。

2019年度決算ではROEが10.5%、ROAが8%です。

2019年度決算では営業CF＝-454百万円、投資CF＝-28百万円 です。 営業投資有価証券の増減額がプラスの場合は営業キャッシュフローにマイナス計上されるということで、このビジネスモデルの場合、マイナスの営業キャッシュフローが悪いという事ではないです。流動比率は725％あり、業績的には問題ないと見れると思います。

株主優待はありません。

総合評価

Bランク　

コメント

良いポイントとしては、純利益率が非常に高いところと、増配の傾向が良いところです。

悪いポイントとしては、ROEが右肩下がりで減少しているところです。

稼ぐ力はかなり強そうですが、四季報で見るところでは業績はだんだん悪くなっているように見えます。 IR資料では「5年平均当期純利益」を使っていますが、短期では悪くなっているように見えますが、長期ではかなりの勢いで成長しています。 2023年の業績にはかなり高い目標を持っています。

リーマンショック時影響

過去の景気後退局面であるリーマンショック時にどうだったかを確認し、今後の景気後退局面での予想をします。

リーマンショック時は影響を受けていないです。2016年上場なのであまりデータが無いですが、下のデータを見るところ、リーマンショック時は増収・増益をしてます。

まとめ

• 純利益率は26％とかなり高い。
• 配当性向は低めで増配傾向が良い。
• リーマンショック時の影響は無かった。
• 2020/12期決算では減収・減益の見込みですが、 「5年平均当期純利益」 では右肩上がり。

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