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日産自動車【7201】銘柄評価 おすすめな高配当株か?

Dランク

日産自動車を評価してみました。

グローバル企業で超高配当で有名な同社ですが、長期投資対象としてはどうでしょうか。

この記事では、

  • 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
  • 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
  • 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
  • 最後に主観的なコメントもしています。
こちらで高配当株を長期保有するメリットを紹介しています。

高配当株を長期保有するメリットは?

日産自動車とは

有名な超大手な自動車メーカーです。”やっちまえ日産”がキャッチフレーズでテレビCMを出しています。リーフなどの電気自動車が有名で、ノートという普通車が売れています。ゴーンCEOが失脚し、転換期にある企業です。株関係では高配当銘柄として有名です。

参考:日産自動車のホームページ(外部リンク)

参考:ヤフーファイナンス(外部リンク)

12項目の評価


評価基準日 : 2019/08/06

株価 : 684(基準日時点)

日経平均 : 20,585(基準日時点)


1.時価総額

★★★★★

時価総額は32,744億円で超大手です。日経225の銘柄です。


2.自己資本比率

★☆☆☆☆

自己資本比率は28%でとても低いです。ルノーなどとの提携の影響しています。


3.純利益率

★☆☆☆☆

2019年度決算では2.7%。ちょっと低いです。


4.増収傾向

★★☆☆☆

収入自体は高いですが、ずっと横ばいで増収していません。


5.増配傾向

★★★★☆

ずっと増配してきています。2020年予想では下げています。


6.配当性向

☆☆☆☆☆

配当性向は2019年決算で69%です。もともとそんなに高くなかったのですが、2019年決済で純利益が下がったことに対して配当を下げなかったので計算上高くなっています。


7.PER

★★★☆☆

評価時点でのPERは15.62倍で平均よりちょっと高い程度です。配当性向が高いですが、これを維持できるならとてもおいしいです。


負債/純利益率

☆☆☆☆☆

有利子負債が7,993,802百万円です。2019年決済で利益が下がっている中でちょっと多いです。自動車業界では負債が多いのは普通ですが、利益に対してはちょっと多すぎという見方です。


9.配当利回り

★★★★★

評価時点での配当利回りは5.89%で超高配当です。配当性向が高いで心配ですが、これを維持できるならとてもおいしいです。


10.ROE & ROA

☆☆☆☆☆

2019年度決算ではROEが6%、ROAが1.7%。2020年度決算予想ではROEが3.2%、ROAは0.9%。


11.フリーキャッシュフロー

★★☆☆☆

2019年度決算では営業CF=14,508億円、投資CF=-11,335億円。キャッシュフローだけ見るとそこまで悪くはありません。


12.優待

☆☆☆☆☆

優待はありますが、日産で新車を買う人しか恩恵をあずかれません。


総合評価 

Dランク

総合評価の説明(12項目の5段階評価から算出)
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後の定期的なチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)

コメント

超高配当ですが、長期投資という観点ではちょっとあぶない企業です。

2019年からゴーンCEO失脚などさまざまなスキャンダルが多発しています。評価をしたのは2019/8時点ですが、この後にこれらのスキャンダルで株価を相当下げています。ある意味、悪材料をすべて出し切った後が買い時でもあります。

日産は国内販売よりも国外販売をメイン市場としていました。アメリカなどで大幅販売減で苦境に強いられています。アメリカでの収益減・利益減は販売方法の変更によるものらしいですが、そもそもの商品力というところで差が出てきたのかもしれません。

日産は電気自動車の分野で市場をリードしています。(しているはずです。)デザインに賛否両論あるリーフですが、日本では電気自動車の分野で圧倒的首位の車両です。アメリカではテスラがあるので首位ではありません。

今後注目されている電気自動車の分野ですが、ゴーンショックからの立ち直りで日産がどのような復活をするか注目です。電気自動車のポテンシャルとしてはかなり高いはずです。リーフを筆頭に、さまざまな車種での電気自動車が売れれば復活ができるかと思います。アメリカ市場ではテスラがいるのでちょっと難しいところはありますが。

個人的には、電気自動車のスポーツカーを出してほしいところです。日産といえばシルビアやスカイラインという印象も強いので、低コストな電気自動車のスポーツカーが出たら面白いと思います。株とは直接関係ないですが、このようなファンの獲得も長期では重要かと思います。日本の自動車業界ではトヨタが強いので、どのような優位性で新車販売ができるかというのも収入に影響するかと思います。各種指標は悪いですが、期待している銘柄でもあります。

注意

銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。

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