スギホールディングス を評価してみました。
ディフェンシブ性があって、コロナショック時も株価を上げている企業です。財務優良で増配傾向が強いですが、長期保有対象としてはどうでしょうか?
この記事では、
- 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
- 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
- 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
- 最後に主観的なコメントもしています。
スギホールディングス とは
東海地盤のドラッグストア『スギ薬局』展開 している企業です。 ホールディングとして、ジャパン、スギメディカル、スギスマイル、DCP、MCSという店舗も展開していますが、売り上げのほとんどは スギ薬局 です。 「トータルヘルスケア戦略」 というスローガンのもと在宅医療に取り組むなど、店舗型の ドラッグストア を超えた付加価値を提供しています。ドラッグストアといえば薬剤師というイメージですが、管理栄養士や看護師も雇用しています。店舗数は1200店ほどあり、かなりのスピードで店舗数を増やしています。

12項目の評価
評価基準日 : 2020/4/2
株価 : 5,640 (基準日時点)
日経平均 : 17,907 (基準日時点)
1.時価総額
★★★★★
時価総額は3,324億円の企業で規模はかなり大きいです。PBRは2.0倍ですこし割高です。
2.自己資本比率
★★★★☆
自己資本比率は57.4%でかなり高いです。一般的には50%以上でかなり優良と言われています。業種にもよりますが、30~40%が平均です。
3.当期純利益率
★☆☆☆☆
2019年度決算での当期純利益率は3.67%です。利益率は低いですが、小売業なら平均的かと思います。長期で3%台で安定いているところが良いです。



4.増収傾向
★★★★★
右肩上がりで連続増収しています。リーマンショック後から9年連続増収です。



5.増配傾向
★★★★★
4年連続増配中です。2020/2期も増配予想です。 長期で減配していない累進配当の傾向があります。 リーマンショック時も減配していなく、かつ配当性向も上がっていません。



6.配当性向
★★★★☆
2019年決算時の配当性向は24.3%とちょっと低めの水準です。配当性向は少しづつ上がってきています。増益傾向もあるので良い増配を続けています。



7.PER
★★★☆☆
評価時点でのPERは19.09倍で割高です。コロナショックの中で株価を上げている銘柄です。



8.負債/純利益率
★★★★★
2019年決算時の有利子負債はゼロです。無借金経営です。
9.配当利回り
☆☆☆☆☆
評価時点での配当利回りは1.42%です。高配当株ではありません。
10.ROE & ROA
★★★☆☆
2019年度決算ではROEが10.9%、ROAが6.8%。2020年度決算予想ではROEが10.4%、ROAは6.0%です。ROEとROAは長期で安定しています。



11.フリーキャッシュフロー
★★★☆☆
2019年度決算では営業CF=228億円、投資CF=-223億円 です。長期平均ではぎりぎりプラスなフリーキャッシュフローです。



12.優待
★★★☆☆
株主優待は100株以上保有で自社グループ優待券が3,000円分 です。優待利回りは0.5%ほどです。
総合評価
Cランク
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)
コメント
このブログでは割安な高配当株を取り上げています。この銘柄は高配当株ではないですが、ディフェンシブ銘柄で、かつ増配傾向が強いということで取り上げました。
PERは割高で配当利回りも低いですが、財務健全性が高くて成長性く、 増配傾向が高いのでおすすめです。 ほかのドラッグストアと比べて差別化した強みをもっていてるのが魅力的です。
これは個人的な予想ですが、ドラッグストアはコンビニに置き換わって伸びていく業態だと思っています。実際コンビニは割高ですし、ドラッグストアの店舗数が増えてくると勝ち目がないと思います。100円コーヒーとATMのみがコンビニの魅力だと感じています。コロナショックにより景気悪化でも安定していきそうな銘柄です。
リーマンショック時影響
過去の景気後退局面であるリーマンショック時にどうだったかを確認し、今後の景気後退局面での予想をします。
リーマンショック時は減配もせず、配当性向も上げることもなく耐えています。つまり、ディフェンシブ性が高いセクターということです。ドラッグストアは薬品を扱っているのでウイルス懸念で少し恩恵を受けると思います。実際、株価はコロナショックの中でも上がっています。
まとめ
- 割高で配当利回りは低め。
- ディフェンシブ性があって、コロナショック時も株価を上げている。
- 財務健全で業績も良く増配傾向も良い。
銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。
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