トランザクションを評価してみました。
様々な雑貨を展開している企業です。ECサイトも強化しています。増収傾向と増配傾向が非常に良いです。配当利回りは低めですが、長期保有対象としてはどうでしょうか?
この記事では、
- 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
- 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
- 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
- 最後に主観的なコメントもしています。
トランザクションとは
雑貨製品の企画・デザインから生産・品質管理・販売まで一貫した事業展開を行っています。カスタムメイド雑貨事業とオリジナル雑貨事業とありますが、多種多様な製品を扱っています。自社ECサイトを運営していて様々なブランドを展開しています。

12項目の評価
評価基準日 : 2021/4/5
株価 : 1,274 (基準日時点)
日経平均 : 30,089 (基準日時点)
1.時価総額
★☆☆☆☆
時価総額は329億円の企業で規模は小さめです。PBRは3.79倍で割高です。
2.自己資本比率
★★★★★
自己資本比率は75.4%とかなり高めな数値です。一般的には50%以上でかなり優良と言われています。業種にもよりますが、30~40%が平均です。自己資本比率は高めで推移しています。



参考:マネックス証券より
3.当期純利益率
★★★☆☆
2020度決算での当期純利益率は8.9%です。利益率は右肩上がりで成長していて素晴らしいです。



4.増収傾向
★★★★☆
右肩上がりで増収しています。利益も同じく右肩上がり成長です。15期連続増収でしたが、2021/8期予想では減収の予定です。



5.増配傾向
★★★★★
長期で連続増配しています。2021/8期は減収予想でも増配の予定です。増配率が非常に高いです。7年で7倍近くに増配しています。8期連続の増配の予定です。



6.配当性向
★★★★★
2020年決算時の配当性向は32%とちょうど良い水準です。30%前後で安定して推移しています。配当性向の会社目安は33%となっています。
7.PER
★★☆☆☆
評価時点でのPERは20.03倍と少し割高です。株価は長期で横ばいですが、PERは割安になってきています。



8.負債/純利益率
★★★★★
最新四季報での有利子負債は773百万円です。直近の決算の純利益は1,652百万円で、利益剰余金は6,584百万円です。D/Eレシオは0.08で、ネットD/Eレシオは-0.32です。負債量は全く問題ないです。



9.配当利回り
☆☆☆☆☆
評価時点での配当利回りは1.49%です。市場平均より少し少な目な配当利回りです。



10.ROE & ROA
★★★★★
2020年度決算ではROEが18.1%、ROAが12.5%です。 2021年度決算予想ではROEが18.7%、ROAが14.1%です。 ROEとROAは高い水準で推移しています。



11.フリーキャッシュフロー
★★★★★
最新四季報では営業CF=1,613百万円、投資CF=-352百万円 です。平均的にプラスで推移している良いフリーキャッシュフローです。キャッシュも増えてきて良いです。



12.優待
★★★★☆
株主優待は5,000円相当の自社製品です。500株以上で年2回受け取れます。優待利回りは約1.6%です。



総合評価
Bランク
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)
インカムゲイン狙いの長期投資の評価基準に基づいたランキングです。このランキングが企業の価値を表しているわけではないので参考程度にしてください。基準が変われば評価も変わります。Dランクが悪い企業だというわけでもないので、偏見の無いようにお願いします。
コメント
良いポイントとしては、業績が絶好調で連続増配を続けているところです。
悪いポイントは、少し割高で配当利回りが高くないところです。
企業の成長感が素晴らしいと思います。利益率が高くROEなども非常に高いです。現時点での配当利回りは低めですが、増配の傾向が非常に良いので長期での保有に向いている銘柄だと思います。優待は500株以上からなのでなかなか買いにくいですが、優待利回りが高いのでおすすめです。
環境問題への関心、エコ意識の高まりがエコプロダクツの成長加速につながっています。EC事業にも力を入れていて、自社サイトで高粗利を実現しています。様々な成長分野を多角的に展開しているのが良いと思います。
リーマンショック時影響
過去の景気後退局面であるリーマンショック時にどうだったかを確認し、今後の景気後退局面での予想をします。
リーマンショック前のデータは見つかりませんでしたが、リーマンショック時は黒字を維持していてあまり影響を受けていない印象でした。2010年8月期決算では自己資本比率が30%台だったので、現在はかなり財務優良でキャッシュも多いので、今後景気後退期になっても強いと思います。
まとめ
- 連続で増収・増益をしていて業績好調です。
- 連続増配を長期で続けていますが配当性向は低めです。
- 配当利回りは少な目で若干割高。
- 景気敏感性はあまりなさそう。
銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。
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