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豊田通商 【8015】銘柄評価。おすすめな高配当株か?

Cランク

豊田通商 を評価してみました。

トヨタ系の総合商社で自動車関連に強みがあります。9年連続増配と増配傾向が良いですが、長期保有対象としてはどうでしょうか?

この記事では、

  • 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
  • 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。 総合商社銘柄に特化した評価方法になっています。
  • 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
  • 最後に主観的なコメントもしています。

豊田通商 とは

7大総合商社のひとつです。トヨタ系の総合商社で、7つのセグメントで構成されていて、収益の6割が自動車関係です。自動車に関わる商社機能と、資源(金属・リチウム)の調達や加工などを総合的に扱っています。トーメンとの合併により アフリカ53ヵ国に事業領域を展開しています。ユニークなところではマグロ養殖事業などもあります。

アフリカ事業・再生可能エネルギー・次世代自動車分野を成長の柱として注力しています。特にアフリカ事業ではアフリカのGDPの2倍以上で成長を目指すということで、成長性がありそうです。

参考:IR資料より

参考:豊田通商のホームページ(外部リンク)

参考:ヤフーファイナンス(外部リンク)

12項目の評価


評価基準日 : 2020/4/15

株価 : 2,350 (基準日時点)

日経平均 :  19,521 (基準日時点)


1.PBR

★★★★☆

評価時点でのPBRは0.68倍です。評価時点での総合商社7銘柄の平均PBRは0.66倍です。


2.PER

★★★★☆

評価時点でのPERは5.61倍で割安です。評価時点での総合商社7銘柄の平均PERは5.65倍です。

参考:SBI証券

3.増益傾向

★★★★☆

2016/3期に赤字を出していますが、それを抜けば業績は安定しています。2016/3期は資源価格暴落による影響です。

参考:SBI証券

4.増配傾向

★★★★★

9年連続増配で、2020/3期も増配の予定です。10年で約7.5倍に増配しています。

参考:IR資料より

5.当期純利益率

★☆☆☆☆

2019年度決算での当期純利益率は2.0%です。長期での平均ではだいたい1~2%前後でかなり低めの利益率です。

参考:SBI証券

6.ROE

★★★★☆

2019年度決算ではROEが11.2%、2020年度決算予想ではROEが11.7%です。ROEは長期の平均ではだいたい11%くらいで比較的高いです。 中期経営計画ではROE10%以上を目指しています。

参考:IR資料より

7.配当性向

★★★★☆

2019年決算時の配当性向は26.5%で少し少なめな水準です。会社の配当方針は25%以上です。9年連続増配を続けていますが、その間で配当性向は30%以下で推移していますので、業績もちゃんとついてきている中で増配しています。


配当利回り

★★★★★

評価時点での配当利回りは5.09%です。超高配当株です。 今までは配当利回り3%以下で総合商社の中では高配当株では無かったのですが、株価下落により総合商社内で高配当株に仲間入りしました。


9.負債/純利益率

☆☆☆☆☆

2019年決算時の有利子負債は1,581,265百万円で、純利益が132,622百万円です。負債が純利益の約12倍あり、かなり多いです。


10.D/Eレシオ

★★☆☆☆

D/Eレシオは1.25倍です(四季報ベース)。 総合商社7銘柄の平均D/Eレシオはだいたい1.16倍なので相対的に多いです。現金も入れたネットD/Eレシオでは0.88倍です。財務健全性の目標として ネットD/Eレシオを1.0倍以下を目標としています。


11.流動比率

★★★★★

最新決算短信での流動比率は151%です。 総合商社7銘柄の平均は142%なので、相対的に多めです。


12.フリーキャッシュフロー

★★★☆☆

2019年度決算では営業CF=2,107億円、投資CF=-1,375億円 です。フリーキャッシュフローは少し低めですが、長期で安定しています。

参考:SBI証券

総合評価

Cランク 

総合評価の説明(12項目の5段階評価から算出)
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)

コメント

良いポイントとしては、業績の安定感があるところと、長期で安定した配当性向の中で毎年の増配を実現できているところです。9年連続増配は他の商社にない強みです。

悪いポイントとしては、純利益率がかなり低いことです。

借金に対しての評価項目では他の総合商社とあまり変わらない平均的な数値でしたが、格付け機関からは財務健全性が高いと評価されています。現在のネットD/Eレシオは他の総合商社と変わりませんが、長期間で ネットD/Eレシオ が安定しているというのが良いポイントなのかもしれません。他商社は ネットD/Eレシオ がかなり高いところから減らしてきていますが、豊田通商は昔から良かったという感じです。

アフリカ事業という成長戦略が良いと思います。トヨタ系で自動車分野に強みがあるので、GDPが伸びていて自動車を乗る人口が伸びそうな市場は可能性が高くて期待できます。

参考:IR資料より

リーマンショック時影響

過去の景気後退局面であるリーマンショック時にどうだったかを確認し、今後の景気後退局面での予想をします。

リーマンショック時は2009/3期と2010/3期に2年連続減配していますが、その後9年連続増配を実現しています。影響度も比較的少な目で、純利益が半分に減る程度でした。

2016/3期に赤字を出していますが、一過性のものだったようで赤字でも増配を続けています。 理由は石油価格暴落ではなく資源価格暴落でした。 よって、次の2020/3期の決算では現在起こっている石油価格暴落の影響は他商社より少ないかもしれません。

重要: 総合商社銘柄は高配当で魅力的ですが、現在は重要な転換点にいると思うので、次の決算をよくよく確認してから判断したほうが安全だと思います。

まとめ

  • 安定感の良い高配当株。
  • 純利益率がかなり低め。
  • 低めで安定した配当性向で9年連続増配ということで、増配傾向がとても良い。
  • 過去の傾向から、景気後退期で減益すると減配する可能性はある。
注意

銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。

7大総合商社を比較したまとめ記事はこちら↓↓↓

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