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兼松 【8020】銘柄評価。おすすめな高配当株か?

Cランク

兼松 を評価してみました。

7大総合商社からはずれてくる総合商社です。財務健全で次期決算の業績予想が悪くないです。長期保有対象としてはどうでしょうか?

この記事では、

  • 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
  • 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。 総合商社銘柄に特化した評価方法になっています。
  • 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
  • 最後に主観的なコメントもしています。

兼松 とは

歴史の長い総合商社です。4つのセグメントで構成されています。 電子・デバイスのセグメントに強みがあり、成長性のあるICTや半導体などを扱っています。他の総合商社と違い、資源関係の投資を控えています。

参考:2019年 統合レポートより

参考:兼松のホームページ(外部リンク)

参考:ヤフーファイナンス(外部リンク)

12項目の評価


評価基準日 : 2020/5/19

株価 : 1,263 (基準日時点)

日経平均 :  20,433 (基準日時点)


1.PBR

★★★☆☆

評価時点でのPBRは0.81倍です。総合商社7銘柄の平均PBRは0.66倍です。


2.PER

★★★☆☆

評価時点でのPERは7.3倍で割安です。総合商社7銘柄の平均PERは5.65倍です。コロナショックで株価が下がってPERが割安になっています。

参考:SBI証券

3.増益傾向

★★★☆☆

安定感は無いですが、長期では右肩上がりの増益傾向があります。

参考:SBI証券

4.増配傾向

★★★☆☆

連続増配は2020/3期でストップになりました。2021/3期も据え置きの予定です。

参考:SBI証券

5.当期純利益率

★☆☆☆☆

2020年度決算での当期純利益率は2.0%です。総合商社内でも低めな数値です。

参考:SBI証券

6.ROE

★★★★☆

2020年度決算ではROEが11.3%、2021年度決算予想ではROEが11.1%です。ROEは比較的高めで推移しています。

参考:SBI証券

7.配当性向

★★★★★

2019年決算時の配当性向は34%でちょうどいい水準です。配当性向はだんだん高くなってきています。2014/3期から配当を出し始め(15年ぶりの復配)、その後安定した配当を実現しています。

参考:2020年通期決算説明会資料より

配当利回り

★★★★★

評価時点での配当利回りは4.75%です。超高配当株です。


9.負債/純利益率

★★☆☆☆

最新四季報での有利子負債は139,464百万円で、純利益が14,399百万円です。負債が純利益の約9.7倍あり、かなり多めですが他の総合商社内と比べると比較的に低めです。


10.D/Eレシオ

★★★☆☆

D/Eレシオは1.07倍です(四季報ベース)。 総合商社7銘柄の平均D/Eレシオはだいたい1.16倍なので低めです。現金も入れたネットD/Eレシオでは0.39倍ですのでかなり良いです。リーマンショック後から財務健全化を目指し、ネットD/Eレシオはかなり改善されています。

参考:2020年通期決算説明会資料より

11.流動比率

★★★★★

最新決算短信での流動比率は150%です。 総合商社7銘柄の平均は142%なので、相対的に多めです。


12.フリーキャッシュフロー

★★★★★

2020年度決算では営業CF=24,698百万円、投資CF=-6,575百万円 です。フリーキャッシュフローは安定しています。 キャッシュが多めで良い傾向です。

参考:SBI証券

総合評価

Cランク 

総合評価の説明(12項目の5段階評価から算出)
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)

コメント

良いポイントとしては、総合商社内では財務優良で、キャッシュフローが良いところです。配当性向が低めですが、高配当利回りです。

悪いポイントとしては、 利益率が少な目なところです。

基本的なファンダメンタルは他の総合商社ととても似ていますが、他よりも財務優良なのが特徴だと思います。他の総合商社は2021/3期に大幅減益を予想していますが、兼松は業績横ばいの予想を出していて、コロナの影響が少ないようです。エネルギー関連セグメントで減益しても、食料セグメントで増益なので、ほぼ横ばいの見込みとなっています。

参考:2020年通期決算説明会資料より

リーマンショック時影響

過去の景気後退局面であるリーマンショック時にどうだったかを確認し、今後の景気後退局面での予想をします。

リーマンショック時は赤字になっていて無配でした。もともと兼松は長い間無配の銘柄で、業績の安定しない銘柄でした。リーマンショック後から財務体質の健全化を進めて、2014/3期より配当を出せるようになっています。

参考:2020年通期決算説明会資料より

まとめ

  • 7大総合商社と比べて財務健全性が高い。
  • リーマンショック後からは業績が安定して配当も安定している。
  • 7大総合商社と比べてコロナ影響が少ない予想で、2021/3期はほぼ横ばいの業績予想。
注意

銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。

7大総合商社を比較したまとめ記事はこちら↓↓↓

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