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住友商事 【8053】銘柄評価。おすすめな高配当株か?

Bランク

住友商事 を評価してみました。

油井管という鋼管に強みがあります。バランスの良い事業のポートフォリオ構成で安定感があります。長期保有対象としてはどうでしょうか?

この記事では、

  • 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
  • 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。 総合商社銘柄に特化した評価方法になっています。
  • 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
  • 最後に主観的なコメントもしています。

住友商事 とは

7大総合商社のひとつです。6つのセグメントで構成されていています。油井管という鋼管の製造とその販売ネットワークに強みがあります。他の商社には無いケーブルテレビなどのメディア事業にも力を入れています。

参考:2019年統合レポートより

参考:住友商事のホームページ(外部リンク)

参考:ヤフーファイナンス(外部リンク)

12項目の評価


評価基準日 : 2020/4/15

株価 : 1,185 (基準日時点)

日経平均 :  19,521 (基準日時点)


1.PBR

★★★★☆

評価時点でのPBRは0.55倍です。評価時点での総合商社7銘柄の平均PBRは0.66倍です。


2.PER

★★★★☆

評価時点でのPERは5.18倍で割安です。評価時点での総合商社7銘柄の平均PERは5.65倍です。コロナショックで株価が下がってPERが割安になっています。

参考:SBI証券

3.増益傾向

★★★★☆

2015/3期に赤字を出しています。それを抜けば横ばいか若干の増益の傾向という感じです。ここ数年は増益傾向が良いですが、V字回復するのに時間がかかっています。2015/3期の赤字は資源価格暴落によるものです。

参考:SBI証券

4.増配傾向

★★★☆☆

2年連続増配で、2020/3期も増配の予定です。2012/3期決算では配当50円でしたが、2013/3期決算では46円と微妙に減配しています。

参考:ホームページより

5.当期純利益率

★★★☆☆

2019年度決算での当期純利益率は6.0%です。リーマンショック後は利益率は3%前後の少な目で推移していましたが、ここ3年は利益率がかなり高くなってきました。

参考:SBI証券

6.ROE

★★★★☆

2019年度決算ではROEが12%、2020年度決算予想ではROEが10.4%です。ROEは安定感が無いですが、ここ数年は10%以上で推移しています。 中期経営計画ではROE10%以上を目指しています。

参考:SBI証券

7.配当性向

★★★★☆

2019年決算時の配当性向は29%でちょっと少な目な水準です。中期経営計画では配当性向30%を目途とするとしています。


配当利回り

★★★★★

評価時点での配当利回りは6.66%です。超高配当株です。


9.負債/純利益率

★☆☆☆☆

2019年決算時の有利子負債は3,225,096百万円で、純利益が320,523百万円です。負債が純利益の約10倍あり、かなり多めです。


10.D/Eレシオ

★★★☆☆

D/Eレシオは1.16倍です(四季報ベース)。 総合商社7銘柄の平均D/Eレシオはだいたい1.16倍なので平均的です。現金も入れたネットD/Eレシオでは0.92倍です。ネットD/Eレシオはもともと高めの数値でしたが、近年改善してきています。

参考:ホームページより

11.流動比率

★★★★★

最新決算短信での流動比率は153%です。 総合商社7銘柄の平均は142%なので、相対的に多めです。


12.フリーキャッシュフロー

★★★★★

2019年度決算では営業CF=2,688億円、投資CF=-513億円 です。フリーキャッシュフローは長期でもプラスで安定しています。

参考:SBI証券

総合評価

Bランク 

総合評価の説明(12項目の5段階評価から算出)
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)

コメント

良いポイントとしては、純利益率が高めなところと、配当が比較的安定しているところです。

悪いポイントとしては、業績に少し安定感が無いところと、借金が多めなところです。

平均的な評価結果でした。商社株なので世界景気に左右されるところがありますが、比較的に安定的な配当を実現できています。減配する年もありますが、できるだけ累進配当の傾向で頑張っている感じです。

リーマンショック時影響

過去の景気後退局面であるリーマンショック時にどうだったかを確認し、今後の景気後退局面での予想をします。

リーマンショック時は、影響は受けていますがそれほどダメージは無いです。赤字にもなっていません。2009/3期では”38円→34円”の減配をしています。2010/3期では”34円→24円”の減配をしています。

また、2013/3期決算では”50円→46円”と微妙に減配しています。これは配当性向を重視したためだと思います。

2015/3期に赤字は⼤⼝投資案件の減損計上が原因ということで、実際の業績がそこまで悪化したわけではないようです。実際、配当は据え置きで減配していません。 背景には資源価格暴落の影響があったようです。

参考:IR 2019年統合レポートより

重要: 総合商社銘柄は高配当で魅力的ですが、現在は重要な転換点にいると思うので、次の決算をよくよく確認してから判断したほうが安全だと思います。

まとめ

  • 配当利回りが高く、配当が長期で安定している。
  • 純利益率が高めで、ROEも高め。
  • 過去の傾向から、景気後退期で減益すると減配する可能性はあるが、累進配当の傾向で配当を頑張っている。
注意

銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。

7大総合商社を比較したまとめ記事はこちら↓↓↓

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