兼松エレクトロニクス を評価してみました。
ITインフラを提供している企業ですが、働き方改革や人手不足による生産性工業のニーズとマッチして業績を伸ばしています。財務優良な高配当株ですが、長期投資対象としてはどうでしょうか?
この記事では、
- 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
- 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
- 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
- 最後に主観的なコメントもしています。
兼松エレクトロニクス とは
ITインフラ構築ビジネスということですが、とくに成長の著しい「仮想化」や「セキュリティ」を伸ばしてきました。兼松エレクトロニクスのITソリューションは生産性向上や自動化・省人化ができるので時代のニーズに合っていて、それにより利益を伸ばし事業を拡大してきました。

12項目の評価
評価基準日 : 2020/1/26
株価 : 3,595 (基準日時点)
日経平均 : 23,827(基準日時点)
1.時価総額
★★☆☆☆
時価総額は983億円の企業です。
2.自己資本比率
★★★★★
自己資本比率は72%でかなり高いです。
3.当期純利益率
★★☆☆☆
2019年度決算では10.0%です。売り上げは横ばいですが、利益をかなり拡大してきているので利益率がどんどん上がってきています。



4.増収傾向
★★★☆☆
売り上げは横ばいという感じです。右肩上がりの増収傾向が理想ですが、経常利益率が右肩上がりというのがかなりポイントが高いです。リーマンショックで減収になっても利益にはそこまで影響していないというのが企業として強いです。



5.増配傾向
★★★★★
9年連続増配です。上り幅が大きいです。



6.配当性向
★★★★☆
2019年決算時の配当性向は53.0%です。率としては高めですが、配当方針として50%以上というのを掲げているので安心です。一株利益が順調に右肩上がりなので、配当性向も50%前後で安定していて、配当性向の高さはそれほど心配ではありません。
7.PER
★★★☆☆
評価時点でのPERは15.12倍でちょうど平均的です。株価は高くなってきていますが、収益を上げているのとバランスしてだいたい15倍くらいで安定しています。。



8.負債/純利益率
★★★★★
2019年決算時の有利子負債はゼロで無借金経営です。
9.配当利回り
★★★★★
評価時点での配当利回りは3.62%です。高配当株です。
10.ROE & ROA
★★★★★
2019年度決算ではROEが14.2%、ROAが9.9%。2020年度決算予想ではROEが13.4%、ROAは9.7%です。経営目標としてROE12%以上とあるので、すでに達成しています。
11.フリーキャッシュフロー
★★★★★
2019年度決算では営業CF=7,719百万円、投資CF=-542百万円。フリーキャッシュフローはとてもよく、キャッシュもかなり積み立てています。



12.優待
☆☆☆☆☆
株主優待はありません。
総合評価
Aランク
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)
コメント
財務優良で時代のニーズに合った強いビジネスモデルを持っているので長期投資対象として有望です。9期連続増配もしているのもポイントです。
すごいと思うポイントは2つあり、①収入は横ばいだが収益を上げていてそれにより利益率が上がっているところ、②リーマンショック時に収入は下げたが収益を下げなかった、という2つです。収入を上げても利益率が上がらなかったり、リーマンショック時に一気に減益している企業が多い中、この財務状況はとても強いと思います。
まとめ
- 財務優良でこれまで9年連続増配をしてきた高配当株。
- 時代のニーズにあった強いビジネスモデルを持っている。
- リーマンショック時に収益面であまり影響を受けてけていない。
銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。
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