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芙蓉総合リース【8424】銘柄評価 長期保有におすすめか?

Cランク

芙蓉総合リース を評価してみました。

連続増配をしている人気リース銘柄です。最近の業績がとても良い銘柄ですが、長期保有対象としてはどうでしょうか?

この記事では、

  • 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
  • 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。リース銘柄に特化した評価方法になっています。
  • 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
  • 最後に主観的なコメントもしています。
こちらでリース銘柄の評価方法を紹介しています。

芙蓉総合リース とは

みずほ系の総合リース会社です。様々なリース事業をコア分野として展開していますが、新領域にもどんどん挑戦しています。事業ポートフォリオを増やすことで持続的に成長する企業グループを目指しています。 不動産リースや航空機リースに強みがあります。新たに始めたBPOサービスが好調です。

参考:中期経営計 ホームページより

参考:芙蓉総合リースのホームページ(外部リンク)

参考:ヤフーファイナンス(外部リンク)

12項目の評価


評価基準日 : 2020/2/22

株価 : 6,940 (基準日時点)

日経平均 :  23,537 (基準日時点)


1.増収傾向

★★★★★

右肩上がりの増収傾向で、特に直近の3年は収入がどんどん上がっています。

参考:SBI証券

2.増益傾向

★★★★★

増益傾向は強めです(上のチャート参照)。最高益をどんどん更新しています。

2019年度決算での当期純利益率は4.15%で、リース銘柄の中では普通です。


3.増配傾向

★★★★★

18期連続増配中です。19期連続増配の予想です。配当性向の目標は出していませんが、四季報によると”配当性向を1%ずつ徐々に上げる意向”があるそうです。 1%での増加でも収益の良さを相まって増配のスピードが速くなっています。

参考:2020年2Q決算資料より

4.配当性向

★★★☆☆

2019年決算時の配当性向は22.1%です。リース銘柄は20%前後が平均なので普通な数値です。配当性向は毎年徐々に上がってきています。


5.PBR

★★★★★

PBRは0.77倍です。基本的にPBRの低いリース銘柄としてもは平均的な数値です。時価総額は2,217億円の企業で規模が大きいです。


6.PER

★★★★☆

評価時点でのPERは7.85倍で割安です。リース銘柄はPERは低い傾向がありますが、その中では平均的な数値です。


7.配当利回り

★★★☆☆

評価時点での配当利回りは2.88%です。リース銘柄にしては普通ですが、もう少し欲しいところです。


ROE

★★★☆☆

2019年度決算ではROEが10.1%。2020年度決算予想ではROEが9.7%。ROEの数値は良いです。

中期経営計画のひとつの経営指標としてROAを2%以上というのがあり、ROEより重要視されています。徐々に目標に向けて改善していっています。

参考:2019年4Q決算資料より

9.有利子負債/営業資産残高(%)

★★★☆☆

2019年決算時の有利子負債は2,092,528百万円です。それに対し営業資産残高は2,366,677百万円あります。 比率でいうと88%で、リース銘柄の平均でみるとちょっと高めな割合です。 中期経営計画のひとつの経営指標として営業資産残高を増加させるとありますが、順調に営業資産残高を積み上げています。

参考:2019年4Q決算資料より

10.D/Eレシオ

★★☆☆☆

2019年度決算でのD/Eレシオは7.8倍です。全業種で比べてもD/Eレシオはかなり高いですが、借金の多さは営業資産残高でカバーできているという考え方なので、リース銘柄内での相対比較で評価しています。 リース銘柄の平均で相対比較するとちょっと高めです。


11.流動比率(%)

★☆☆☆☆

2019年度決算での流動比率は134%です。全業界では少なめで、リース業界の中でも低めな値です。


12.優待

★★★☆☆

株主優待は3000円相当の図書カードかカタログギフトです。優待利回りは0.43%です。長期優遇があり、2年以上で5000円相当にグレードアップします。

参考:IR資料より

総合評価

Bランク 

総合評価の説明(12項目の5段階評価から算出)
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)

コメント

業績のとても良い銘柄です。増収・増益・増配の3つの傾向がとても良いです。

気になるポイントとしてはD/Eレシオが高いのと、流動比率が低いことです。業績がとても良いので財務レバレッジをどんどん生かしていく戦略なのかと思いますが、安定性を考えるとちょっと心配です。業績は良いのですが当期純利益率は4%と普通だったりしますので、収入に陰りが見えると業績が悪くなりそうです。

連続増配銘柄で気になるのがリーマンショック時の影響です。リーマンショックで株価は半分以下になっていますが、4~5年かけて株価は戻っています。これは他の銘柄とあまり変わらないように見えますので、連続増配に期待して長期保有するのはありだと思います。

参考:20年チャート SBI証券

まとめ

  • 業績がとてもよく、連続増配をしていてとても魅力的。
  • リース銘柄特有の財務レバレッジを大量に使っていて安定性には懸念がある。
  • 中期経営計画にそって着実に成長している。事業ポートフォリオを増やしていて持続的な成長を目指している。
注意

銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。

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