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みずほリース【8425】銘柄評価 長期保有におすすめか?

Dランク

みずほリース を評価してみました。

18年連続増配の総合リース銘柄です。割安で優待もある銘柄ですが、長期保有対象としてはどうでしょうか?

この記事では、

  • 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
  • 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。リース銘柄に特化した評価方法になっています。
  • 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
  • 最後に主観的なコメントもしています。
こちらでリース銘柄の評価方法を紹介しています。

みずほリース とは

2019年に みずほFGの持分会社になり「興銀リース」から「みずほリース」に社名が変わりました。丸紅との業務提携をし、それぞれの強みを生かしながら海外事業を増やそうとしています。 国内リース業界の黎明期から様々な大型プロジェクトを取り組んでいて、現在では総合リースの名にふさわしいバランスのとれた様々なポートフォリオを持っています。

参考:みずほリースのホームページ(外部リンク)

参考:ヤフーファイナンス(外部リンク)

12項目の評価


評価基準日 : 2020/2/26

株価 : 3,075 (基準日時点)

日経平均 :  22,357 (基準日時点)


1.増収傾向

★★★☆☆

でこぼこしていますが、長期では右肩上がりの増収傾向があります。

参考:SBI証券

2.増益傾向

★★★★★

2012年頃から右肩上がりの増益傾向です(上のチャート参照)。売り上げが凸凹していても順調に収益を上げているのが良いです。

2019年度決算での当期純利益率は4.3%で、リース銘柄の中では普通な利益率です。


3.増配傾向

★★★★★

18年連続増配 です。リーマンショック時も増配しています。

参考:2018年  個人投資家説明会資料

4.配当性向

★★★☆☆

2019年決算時の配当性向は20.1%です。リース銘柄では平均的な数値です。旧中期経営計画では20%以上を維持という目標ですでに達成していますが、新中期経営計画では25%以上を目指すとなっています。


5.PBR

★★★★★

PBRは0.83倍です。基本的にPBRの低いリース銘柄のなかでは平均的な数値です。時価総額は1,568億円の企業です。


6.PER

★★★★☆

評価時点でのPERは8.5倍で割安です。リース銘柄はPERは低い傾向がありますが、その中では平均的な数値です。


7.配当利回り

★★★☆☆

評価時点での配当利回りは2.67%です。リース銘柄にしては普通です。連続増配による長期のリターン狙いなのでこのくらいならOKかと思います。


ROE

★★★★☆

2019年度決算ではROEが10.3%、ROAが0.8%。2020年度決算予想ではROEが9.7%、ROAは0.8%。長期で数値が安定しているのが良いです。

参考:SBI証券

9.有利子負債/営業資産残高(%)

★★★★☆

2019年決算時の有利子負債は1,710,526百万円です。それに対し営業資産残高は2,025,564百万円あります。 比率でいうと84%で、リース銘柄の平均でみると平均的な数値です。これまで順調に営業資産残高を積み上げています。新中期経営計画では海外での営業資産残高を3倍に伸ばすという目標を上げています。

参考:2020年2Q 報告書

10.D/Eレシオ

☆☆☆☆☆

2019年度決算でのD/Eレシオは9.5倍です。全業種で比べるとD/Eレシオは高いですが、借金の多さは営業資産残高でカバーできているという考え方なので、リース銘柄内での相対比較で評価しています。しかし、9.5倍というのはリース銘柄の中でもかなり高く、良くありません。


11.流動比率(%)

★☆☆☆☆

2019年度決算での流動比率は146%です。全業界でもリース業界の中でも少ない数値です。


12.優待

★★★★☆

株主優待は3000円相当のQUOカードです。優待利回りは約0.9%です。2年以上の長期保有で4000円にグレードアップします。

参考:ホームページより

総合評価

Dランク 

総合評価の説明(12項目の5段階評価から算出)
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)

コメント

他のリース銘柄と比較して、D/Eレシオと流動比率が悪いです。ここは財務レバレッジを使うビジネスモデルのデメリットですが、特にD/Eレシオが高いのが懸念点です。それ以外の評価項目はリース銘柄内で比較すると普通で、特にとがったところがない感じがします。

業績が良くて、配当が伸びているのは良い傾向です。みずほ銀行と丸紅の後ろ盾ができたので、今後の業績にも期待できます。

長期連続増配なので、リーマンショック等の経済危機でも増配しているのがリース銘柄の魅力です。下のデータを見ると、リーマンショック時でもあまり減益になっていなく、他の業種よりも影響が少なかったようなので、安定感があるのかなと思います。

参考:2018年  個人投資家説明会資料

まとめ

  • D/Eレシオがかなり高く心配。流動比率も悪い。
  • 他のリース銘柄と比較して安定感のある平均的な銘柄に見えるが、とがった良さはあまり発見できない。
  • 連続増配の実績とリーマンショック時の影響の少なさから今から買っても安全な銘柄かもしれません。しかし、買うなら他のリース銘柄のほうがおすすめかも。
  • みずほ銀行や丸紅との提携によるシナジー効果を今後は期待。
注意

銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。

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