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九州リースサービス【8596】銘柄評価 長期保有におすすめか?

Aランク

九州リースサービス を評価してみました。

九州展開の小規模なリース銘柄です。割安で累進配当をしている銘柄ですが、長期保有対象としてはどうでしょうか?

この記事では、

  • 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
  • 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。リース銘柄に特化した評価方法になっています。
  • 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
  • 最後に主観的なコメントもしています。
こちらでリース銘柄の評価方法を紹介しています。

九州リースサービス とは

独立系の総合リース会社で、九州での地元密着サービスを展開しています。九州で首位の実績を持っていてます。利益率が非常に高いのが強みです。

セグメントはリース・リアルエステート・ファイナンス・フィービジネスと、一般的なコアなリース銘柄の事業です。また、新規ビジネスにも取り組んでいて、カプセルホテルなども展開しています。

参考:2018年2月個人株主向け資料より

参考:九州リースサービスのホームページ(外部リンク)

参考:ヤフーファイナンス(外部リンク)

12項目の評価


評価基準日 : 2020/2/25

株価 : 597 (基準日時点)

日経平均 :  22,686 (基準日時点)


1.増収傾向

★★★★★

緩やかですが右肩上がりの増収傾向があります。

参考:SBI証券

2.増益傾向

★★★★☆

長期では右肩上がりの増益傾向です(上のチャート参照)。最近は横ばいになりつつあります。 2018年度決算では不動産売却益で特別な最高益をあげているので、業績が悪くて減益しているというわけでもないです。

2019年度決算での当期純利益率は9.3%で、リース銘柄の中では群を抜いて高利益率です。

参考:2018年2月個人株主向け資料より

3.増配傾向

★★★★☆

連続増配はしていませんが累進配当の傾向です。2019年度決算では据え置きの14円でした。

参考:2018年2月個人株主向け資料より

4.配当性向

★★☆☆☆

2019年決算時の配当性向は13.9%です。リース銘柄は20%前後が平均なので少ない数値です。中期経営計画では2021年度決算で20%まで上げるという目標を出しています。


5.PBR

★★★☆☆

PBRは0.47倍です。基本的にPBRの低いリース銘柄のなかでも低い数値です。時価総額は156億円の企業で規模が小さいです。


6.PER

★★★★★

評価時点でのPERは6.01倍で割安です。リース銘柄はPERは低い傾向がありますが、その中でも低めな数値です。


7.配当利回り

★★☆☆☆

評価時点での配当利回りは2.35%です。リース銘柄にしては普通ですが、もうちょっと欲しいところです。


ROE

★★★☆☆

2019年度決算ではROEが8.3%、ROAが1.6%。2020年度決算予想ではROEが7.7%、ROAは1.6%。ROEの数値はちょっと低めですが、ROAがリース業界で比較するとかなり高めです。 他のリース銘柄と比較して自己資本比率が高いのが理由だと思います。

参考:SBI証券

9.有利子負債/営業資産残高(%)

★★★★★

2019年決算時の有利子負債は94,835百万円です。それに対し営業資産残高は128,270百万円あります。 比率でいうと74%で、リース銘柄の平均でみると低めな割合なので借金は他リース銘柄より無理していないと言えます。中期経営計画の数値目標として営業資産残高を増加させるとありますが、これまで順調に営業資産残高を積み上げています。

参考:2018年2月個人株主向け資料より

10.D/Eレシオ

★★★★★

2019年度決算でのD/Eレシオは3.3倍です。全業種で比べるとD/Eレシオは高いですが、借金の多さは営業資産残高でカバーできているという考え方なので、リース銘柄内での相対比較で評価しています。 リース銘柄の平均で相対比較するとかなり低めです。


11.流動比率(%)

★★★★★

2019年度決算での流動比率は251%です。全業界では多めで、リース業界の中でも多めな値でとても良いです。


12.優待

★★★★★

株主優待は1000円相当のQUOカードです。優待利回りは約1.6%です。2017年の東証一部に指定替えと同時に優待を始めました。総合利回りは約3.9%になります。


総合評価

Aランク 

総合評価の説明(12項目の5段階評価から算出)
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)

コメント

他のリース銘柄と比較して、借金に対する項目の評価が良いです。(ROAが高い、D/Eレシオが低め、流動比率が良い、営業資産残高が有利子負債に比べて十分高い。)

地元密着により九州で首位をとっているというのが良いと思います。また、利益率が抜群に良く安心です。

累進配当の傾向になっていて、中期経営計画では配当性向を20%まで増やす目標があるので長期保有でのリターンが期待できると思います。配当性向が20%というのは比較的に低い数値でもあるので、達成の見込みは高いと思います。現在の利回りは2.35%と低いですが、優待との総合利回りで4%近くになるのでおすすめです。

経済危機時の影響が未知数です。IR資料等を確認すると、リーマンショック時には赤字にはならずに踏ん張ったのですが、株価や配当に対するデータは見つけられませんでした。他のリース銘柄のように長期連続増配というわけではないので、次の経済危機で株価下落と減配という可能性はあります。

まとめ

  • リース銘柄の中で比較すると借金に対しての安全感がある。
  • 九州首位と高利益率が強み。
  • 今後も増配を期待できそうで、優待を含めた総合利回りは高いのでおすすめ。
  • 経済危機時の傾向がわからないので注意が必要。
注意

銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。

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