タカラレーベン を評価してみました。
太陽光発電の搭載マンションを推進している不動産系の銘柄です。また、再生エネルギーのメガソーラーも注力していますが、長期投資の対象としてはどうか評価しました。
この記事では、
- 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
- 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
- 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
- 最後に主観的なコメントもしています。
タカラレーベン とは
セグメントとしては、基本は不動産関係がメインで、ほかに発電事業を増やしています。J-REITやインフラファンドも展開していて事業が多角化しています。不動産は首都圏がメインですが地方都市にも供給を増やしています。
全国マンション供給ランキングで6年連続トップ10入りということで、業界のトップランナーではないですが、太陽光発電マンション供給実績で5年連続No.1というところに独自性と強みがあるかと思います。

12項目の評価
評価基準日 : 2020/1/11
株価 : 499 (基準日時点)
日経平均 : 23,850(基準日時点)
1.時価総額
★★☆☆☆
時価総額は600億円の企業です。 もうすぐ創業50年になります。
2.自己資本比率
★☆☆☆☆
自己資本比率は23%で低いです。これまでの傾向をみると横ばいでしたが、中期経営計画としては30%を目指しているようです。



3.当期純利益率
★☆☆☆☆
2019年度決算では4.8%です。率は低いですが、売り上げ拡大と規模拡大によって利益の額は増え続けています。



4.増収傾向
★★★★☆
右肩上がりで増収していています。(上図参照)
5.増配傾向
★★★★☆
配当も増加傾向で、今後も増配予想です。



6.配当性向
★★★★☆
配当性向は2019年決算で27%です。配当性向の目標は25%~30%とあり、いい数値で安定しています。
7.PER
★★★★★
評価時点でのPERは6.76倍でかなり割安です。PBRも1.11でなかなかいいです。
8.負債/純利益率
☆☆☆☆☆
2019年決算時の有利子負債は132,407百万円です。直近の純利益と比較すると約20倍で多すぎる印象です。
負債が多い企業の財務レバレッジをみる指標としてD/Eレシオというものがあります。2018年度決算では2.5でしたが、2019年度決算では2.3に改善しています。不動産関係なので負債は多いのは仕方がないかもしれません。規模拡大のために必要な投資なのかもしれません。
9.配当利回り
★★★★★
評価時点での配当利回りは3.81%で高配当株です。
10.ROE & ROA
★★★★☆
2019年度決算ではROEが14.3%、ROAが3.5%。2020年度決算予想ではROEが16.4%、ROAは3.8%です。目標は20%となっています。



11.フリーキャッシュフロー
☆☆☆☆☆
2019年度決算では営業CF=224億万円、投資CF=-374億万円。フリーキャッシュフローは悪く、これまでも投資に回している傾向があります。



12.優待
★★★★☆
株主優待でお米券がもらえます。お米の種類にもよりますが、優待利回りは1%くらいでしょうか。



総合評価・まとめ
Dランク
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後の定期的なチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)
コメント
財務に関する評価指標で悪いものが多かったので総合評価は下がっていますが、企業の稼ぐ力や株主還元のところに魅力があると思います。特に初心者の方にオススメできる銘柄なのですが、株価が安いので5万円くらいで高配当株を買うことができ、株主優待もあるので長期保有対象としての難易度は低いと思います。株主優待も合わせた総合利回りで5%弱あります。
PERが低い理由がわからないのですが、不動産バブル崩壊のようなことを投資家が懸念しているのでしょうか。不動産がバブルになっているのかどうなのかは諸説あり正直わからないので、分散投資の一つの対象として不動産銘柄を入れるのはいいかもしれません。
タカラレーベンはインフラファンドとJ-REITも展開しています。シンプルにもっと高配当を狙うならこれらもいいかもしれません。個人的にはインフラファンドとJ-REITは不勉強にて見方がわからないので、個別株のタカラレーベンを注目しています。
タカラレーベン不動産投資法人 (J-REIT)
証券コード:3492
株価:124,900(1株で一単元)
配当利回り:5.4%
タカラレーベン・インフラ投資法人 (インフラファンド)
証券コード:9281
株価:120,300(1株で一単元)
配当利回り:5.87%
銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。
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