沖縄セルラー電話 を評価してみました。
ディフェンシブ&サブスクリプションで魅力的な銘柄です。19年連続増配で業績も良いですが、長期保有対象としてはどうでしょうか?
この記事では、
- 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
- 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
- 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
- 最後に主観的なコメントもしています。
沖縄セルラー電話 とは
沖縄を拠点としたKDDIグループの携帯電話サービスを提供する電気通信事業者です。
KDDIと同じく、auとUQモバイルで携帯電話サービスを提供しています。沖縄電気とコラボしたインターネット回線の提供もしています。沖縄特有な海底ケーブルを通す事業や、離島へのサービスなど、地域由来なユニークな業態です。
沖縄県のみにKDDIとは別会社の沖縄セルラー電話がauサービスを提供しているのですが、このようなユニークな試みなどにより、沖縄県でのシェアは約50%を占めています。
12項目の評価
評価基準日 : 2020/5/8
株価 : 4,210 (基準日時点)
日経平均 : 19,980 (基準日時点)
1.時価総額
★★★☆☆
時価総額は1,089億円の企業で規模はそこそこ大きいです。PBRは1.33倍です。
2.自己資本比率
★★★★★
自己資本比率は83.7%とかなり良い数値です。一般的には50%以上でかなり優良と言われています。業種にもよりますが、30~40%が平均です。
3.当期純利益率
★★★☆☆
2019年度決算での当期純利益率は14.5%です。 高めな数値で利益率が上がってきています。

4.増収傾向
★★★★★
きれいに右肩上がりに成長しています。8期連続増収増益ということで絶好調です。



5.増配傾向
★★★★★
19年連続増配中です。増配のスピードはコロナウイルス影響中でも鈍化していません。2021/3期も増配予定です。



6.配当性向
★★★★☆
2019年決算時の配当性向は42%で若干高めな水準です。年々上がってきています。
7.PER
★★★★☆
評価時点でのPERは11.61倍で割安です。コロナショックで株価が下がりましたが、もう戻っています。PERは長期で割安で推移しています。



8.負債/純利益率
★★★★★
2019年決算時の有利子負債は62百万円です。直近の決算の純利益が9,874百万円で、利益剰余金が81,730百万円なのでほぼ無借金経営です。
9.配当利回り
★★★★★
評価時点での配当利回りは3.66%です。かなり高配当です。
10.ROE & ROA
★★★★☆
2019年度決算ではROEが12%、ROAが9.5%。2020年度決算予想ではROEが11.2%、ROAは9.4%です。ROEは高めで安定しています。



11.フリーキャッシュフロー
★★★☆☆
2019年度決算では営業CF=12,262百万円、投資CF=-7,654百万円 です。きれいで安定しているフリーキャッシュフローです。



12.優待
★★★☆☆
株主優待は100株で3,000円相当のカタログギフトです。優待利回りは約0.71%です。長期優遇制度もあり、5年以上で5,000円相当になります。 カタログギフトの中身は「全国47都道府県のグルメ品」 です。



総合評価
Sランク
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)
コメント
良いポイントとしては、財務優良で、増収・増益をしていて、長期で連続増配をしているが配当性向は高くないです。高配当で優待も魅力的です。
悪いポイントはありません。
やはり通信関連銘柄はディフェンシブ&サブスクリプションで強いです。沖縄で50%の携帯キャリアシェア(au)を占めているのもとても良いと思います。また、UQモバイル沖縄の稼働数が前期比+35%で伸びています。コロナウイルスの影響を比較的受けにくいビジネスモデルで、2021/3期も増収増益予想です。今の局面においてかなりおすすめできる銘柄です。



KDDIに集中投資するより、沖縄セルラー電話も少し持っておくことで同じ内容の優待がもらえるのでおすすめです。KDDI100株、沖縄セルラー100株を保有で優待2倍になるという感覚になります。
リーマンショック時影響
過去の景気後退局面であるリーマンショック時にどうだったかを確認し、今後の景気後退局面での予想をします。
リーマンショック時の影響はないです。通信インフラはディフェンシブ銘柄なので、業績にも配当にも配当性向にも全く影響はありませんでした。
まとめ
- ディフェンシブ&サブスクリプションで収益安定。
- 19年連続増配で減配などの懸念が少ない。
- 沖縄でトップシェアを持っている。UQブランドも伸びている。
- 高配当で優待内容も良いので納得の人気銘柄。
銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。
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