KSK を評価してみました。
ソフトウェア開発・設計の中堅企業です。JASDAQ市場の隠れバリュー株ですが、長期投資対象としてはどうでしょうか?
この記事では、
- 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
- 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
- 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
- 最後に主観的なコメントもしています。
KSK とは
3つのセグメントからなるソフトウェア開発・設計の会社です。 大手システムメーカにBtoBでサービスを提供しています。一条工務店にもITシステムを提供しているのがユニークです。 特にネットワークサービスのセグメントが割合を拡大しています。

12項目の評価
評価基準日 : 2020/1/15
株価 : 1,916 (基準日時点)
日経平均 : 23,916(基準日時点)
1.時価総額
★☆☆☆☆
時価総額は140億円の企業です。 PBRは1.09倍です。
2.自己資本比率
★★★★★
自己資本比率は73%でとても高いです。
3.当期純利益率
★★☆☆☆
2019年度決算では5.68%です。業界全体としては高くないですが、製造業の中でいうとまあまあな利益率かと思います。利益率が安定しているのが良いポイントかと思います。(下記は営業利益率。当期純利益率ではない)



4.増収傾向
★★★★★
右肩上がりで順調に増収していています。各種経済危機で減収をしていますが、赤字にはなっていないのが良いポイントかと思います。リーマンショック後は売り上げと利益が順調に伸びています。



5.増配傾向
★★★★★
2014年から増配を初めて6期連続増配中です。



6.配当性向
★★★★★
配当性向は記念配当を抜くと約30%で安定しています。結果として増配をしていますが、基本方針は30%を目安だということです。つまり、業績が悪くなると減配の可能性もあります。
7.PER
★★★★☆
評価時点でのPERは11.4倍で割安です。PERは8~13倍の割安圏を推移しています。



8.負債/純利益率
★★★★★
2019年決算時の有利子負債はなしです。無借金経営です。
9.配当利回り
★★☆☆☆
評価時点での配当利回りは2.66%です。高配当の部類には入りませんが、平均よりは高めです。
10.ROE & ROA
★★☆☆☆
2019年度決算ではROEが8.9%、ROAが6.1%。2020年度決算予想ではROEが9.5%、ROAは6.9%です。
11.フリーキャッシュフロー
★★★☆☆
2019年度決算では営業CF=1,338百万円、投資CF=-1,031百万円。フリーキャッシュフローは良いですが、とくにキャッシュを沢山ためているのがさらに良いです。



12.優待
☆☆☆☆☆
株主優待はありません。
総合評価・まとめ
Cランク
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後の定期的なチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)
コメント
財務優良で将来を期待できる銘柄だと思いますので長期投資には向いているかと思います。地味ですが安定的に成長しています。この業績でこのPERだったらバリュー株といってもいいと思います。
ソフトウェア開発・設計といえばブラックな仕事環境をイメージしますが、KSKは「ホワイト500」に2年連続で選ばれた実績があります。ほかにも喫煙者を483名から0名に減らしたなど、会社の風土を高める独特な試みがあります。ブラック企業は問題を起こすこともあり、その場合は株価に影響するので、これらの姿勢は安心材料にもなります。
銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。
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