サンドラッグ を評価してみました。
ディフェンシブ性があり長期で連続増配している銘柄です。優待内容も良いですが、長期保有対象としてはどうでしょうか?
この記事では、
- 直近の四季報の数値を独自の計算式に入れて5段階評価をしています。
- 長期投資するメリットがあるかの視点での12項目を評価しています。
- 12個の5段階評価を考慮し、最終的なランクをつけています。(Sランク~Dランク)
- 最後に主観的なコメントもしています。
サンドラッグ とは
東京西部地盤のドラッグストア大手です。44都道府県に出店していて、フランチャイズも行っています。薬局併設のドラッグストアですが、ディスカウントストアも扱っています。物流の効率化にいち早く取り組んでいるので、ローコストを実現できています。店舗数は1147店ほどあります。

12項目の評価
評価基準日 : 2020/4/6
株価 : 3,595 (基準日時点)
日経平均 : 18,576 (基準日時点)
1.時価総額
★★★★★
時価総額は3,842億円の企業で規模はかなり大きいです。PBRは2.33倍ですこし割高です。
2.自己資本比率
★★★★★
自己資本比率は65%でかなり高いです。一般的には50%以上でかなり優良と言われています。業種にもよりますが、30~40%が平均です。



3.当期純利益率
★☆☆☆☆
2019年度決算での当期純利益率は4.1%です。利益率は低いですが、小売業ではこのくらいが普通だと思います。長期で3~4%で安定しているのが良いと思います。



4.増収傾向
★★★★★
きれいな右肩上がりで連続増収しています。10年前から売り上げが約2倍で、利益が約2.5倍になっています。



5.増配傾向
★★★★★
14年連続増配中で、2020/3期も増配予想です。 5年で約2倍以上の増配率です。 2002年 の 東証一部に指定替え後から減配していません。



6.配当性向
★★★★★
2019年決算時の配当性向は32%とちょうどいい水準です。長期で20%前後で推移しています。リーマンショック時にも減益になっていないので、安定した配当性向を長期で続けてきています。最近は少し配当性向を上げてきています。
7.PER
★★★☆☆
評価時点でのPERは16.81倍で若干割高です。長期ではだんだん割安になってきています。コロナショックでも株価は回復してきています。



8.負債/純利益率
★★★★★
2019年決算時の有利子負債はゼロです。無借金経営です。
9.配当利回り
★☆☆☆☆
評価時点での配当利回りは1.89%です。高配当株ではありません。
10.ROE & ROA
★★★★★
2019年度決算ではROEが14.7%、ROAが9.1%。2020年度決算予想ではROEが13.7%、ROAは8.9%です。ROEとROAは長期で安定しています。



11.フリーキャッシュフロー
★★★★☆
2019年度決算では営業CF=310億円、投資CF=-136億円 です。長期ではプラスを維持しているフリーキャッシュフローです。ここ数年はキャッシュの積み立てが良いです。



12.優待
★★★★★
株主優待は100株以上保有で ”5,040円相当の”自社プライベートブランドのヘア・ケアセット”と”お米券”の2つです。優待利回りは約1.8%ほどです。総合利回りは約3.6%になります。



総合評価
Aランク
Sランク : 長期投資して安心して配当をもらい続けることができそうな超優良銘柄。長期ではキャピタルゲインも狙えるかも。
Aランク : 安心できる優良銘柄。長期投資での候補にできる。購入後のチェックは必要。
Bランク : 依然優良銘柄だが、気になるところもある。こまめにチェックして買い時と売り時を考える必要がある。
Cランク : 長期投資の対象としてはちょっと難しい銘柄。購入にはより詳細な調査と分析が必要。
Dランク : 長期投資の対象としてはかなり難しい。(優待が良ければ保有も可)
コメント
このブログでは割安な高配当株を取り上げています。この銘柄は高配当株ではないですが、ディフェンシブ銘柄で、かつ増配傾向が強いということで取り上げました。
配当利回りは低いですが、長期で連続増配しいてるのでおすすめです。 財務健全性もよく、安定成長している銘柄です。 優待の内容も良く、総合利回りは 約3.6% ほどあるので長期保有におすすめです。
新しいことにそれほど挑戦していない印象もありますが、その分効率化や標準化等によるローコストが実現できて業績が堅調なのが強みかと思います。
今のコロナショックではもう株価が戻ってしまっていて、今は少し割高になっているので買うタイミングは難しいところです。
リーマンショック時影響
過去の景気後退局面であるリーマンショック時にどうだったかを確認し、今後の景気後退局面での予想をします。
リーマンショック時は業績悪化してません。ほぼ影響を受けずに普通に成長しています。減収していないので増配も続けることができていて、かつ、その時に配当性向が上がるということもありませんでした。コロナショック後の景気後退時にも安心できそうな銘柄です。
まとめ
- 配当利回りは低めですが、連続増配している銘柄。
- ディフェンシブ性があり、リーマンショック時にも影響を受けていない。
- 優待も合わせた総合利回りは良いのでおすすめ。
- 微妙に割高なので買い時が難しい。
銘柄の評価と分析は独自のもので、ランクが高いから絶対儲けられると保障したものではありません。銘柄選定の参考程度にしていただき、実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。
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