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高配当で魅力的な総合商社株。長期保有におすすめかまとめてみた

まとめ記事

高配当で魅力的な総合商社銘柄を独自に分析してまとめました。インカム狙いの長期投資家の目線で銘柄評価をしています。投資対象として気になっている方はぜひ参考にしてください。

総合商社とは

総合商社とは日本独自のカテゴリーで、輸出入を行うトレーディングの商社機能から始まりましたが、事業投資を行う超巨大企業へと変わっています。「ラーメンから航空機まで」と表現されるように取扱商品・サービスが極めて多いです。資本力を生かして投資事業を行いますが、自ら新規事業を立ち上げることも多いです。

現在、総合商社とは、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅、豊田通商、双日の7社をいい、丸紅までを呼ぶ場合は、「五大商社」、双日までを呼ぶ場合は「七大商社」と呼びます。

投資家目線でいうと、業績の安定した高配当銘柄として有名です。高年収ということで就活生に大人気な企業ですが、激務のイメージもあります。

総合商社の特徴

7大総合商社の特徴を下記にまとめてみました。2020/4/15の評価時点での数値を使っています。コロナショックの株価下落で割安感と配当利回りがさらに良くなっています。

  • 日経225採用銘柄で時価総額がとても高い
  • 自己資本比率が30%前後
  • 配当性向が30%前後で安定している
  • PBRは1倍以下で割安(平均 0.66倍 )
  • PERは10倍以下で割安(平均 5.65倍)
  • 純利益率は比較的低め(平均4%)
  • 配当利回りが高い(平均 5.8%) 
  • 株主優待が無い
  • 有利子負債がとても多い
  • 財務健全性をはかる指標としてネットD/Eレシオを使っている
  • 業績健全性をはかる指標として営業キャッシュフローやROEを重視している
  • セグメントが多く分散していて多角化経営になっている
  • 全世界で事業を展開していて、世界景気や為替や資源価格の影響を受ける

以下が各種数値を横並びで比べたものです。2020/4/15時点での数値を使っています。

銘柄評価について

私のブログでは個別銘柄を12個の評価項目で定量的に評価しています。同じ水準で比較することでいろんなセクターで平等に比較することを目指しています。評価項目としては下記のような評価項目に分解しています。

  • 稼ぐ力があるか(企業成長性、純利益率、ROE、フリーキャッシュフロー)
  • 借金は少ないか(自己資本比率、有利子負債量、D/Eレシオ、ROA)
  • 増配傾向があるか(増配傾向、配当性向、配当利回り)
  • 割安かどうか、魅力があるか(PER、PBR、時価総額、株主優待)

基本的に上記の評価項目でだいたいの銘柄は定量的に評価できるのですが、いくつか評価できないセクターがあります。それはリース銘柄総合商社銘柄などです。どちらも借金が多く、利益率が少ない傾向があるのですが、高配当や増配傾向などで非常に魅力的です。しかし、これまでの評価方法ではどうしても悪い評価が出てしまいます。

今回、総合商社銘柄について特化したかたちで評価内容を改良して7大商社をそれぞれ評価しました。総合商社は奥が深く、世界景気やいろんな業界の動向を知らないと本当の意味で評価はできません。 素人なりにがんばって評価してみましたので参考にしてください。

ちなみに、リース銘柄についてもまとめているので気になるかたは下記のまとめ記事を参照ください。

7大商社の特徴と魅力

それぞれの銘柄は個別に評価して詳細にまとめていますが、ここでは簡単に特徴と魅力をまとめたいと思います。詳細が気になる方は各銘柄の評価記事に飛んでください。

双日 【2768】

時価総額は一番少ないですが、成長率はNo.1とのことです。 金属・資源のセグメント に強みがあり、レアメタルの日本輸入がトップクラスです。総合商社唯一の炭鉱操業機能をもっています。増配の傾向がとても良いです。

伊藤忠商事 【8001】

稼ぐ力は総合商社トップです。 非資源分野 No.1ということで、世界景気に影響されにくいディフェンシブ性があるセグメント構成になっています。 トータルシェアホルダーリターンという指標でもNo.1 です。商社内で一番魅力のある銘柄だと思います。

丸紅 【8002】

金属や穀物トレードに強みのある商社です。稼ぐ力もしっかりあり、比較的安定している企業です。リーマンショック時も2015年の資源価格暴落時も赤字にはなっていませんが、2020年では一過性損出で赤字になる予定です。割安で、配当利回りも7%近くあり魅力的です。

豊田通商 【8015】

収益の6割が自動車関係で、自動車関連のトレードに強みのある総合商社です。アフリカに成長性を見て積極的に展開しています。 9年連続増配 で増配の傾向がとても良いです。

三井物産 【8031】

鉄鉱石、原油の生産に強みがあります。景気敏感性が高そうなセグメント構成です。総合商社らしい銘柄で、長期で安定した配当を実現しています。

住友商事 【8053】

油井管という鋼管の製造とその販売ネットワークに強みがあります。他の商社には無いケーブルテレビなどのメディア事業にも力を入れています。 配当利回りが高く、配当が長期で安定しているので、インカム狙いの長期投資家にはおすすめです。

三菱商事 【8058】

総合商社でトップの時価総額です。 資源関係(ガス・石油・金属)に強みがあります。総合商社内で見たときに有利子負債が少な目で、財務が比較的安定しています。累進配当を宣言しているので、インカム狙いの長期投資家におすすめです。

評価してわかった総合商社の特徴

どの総合商社もいろんな分野のセグメントをもって多角化経営していて、総合商社銘柄を持つだけで分散投資しているような感じです。そのセグメント内でも資源関係の景気敏感性あるものや、食料トレードなどのディフェンシブ性があるものなど多種多様です。

また、総合商社の特徴として、有利子負債がとても多いです。純利益と比べた場合、いつになったら返せるのかという規模の借金です。総合商社の場合はネットD/Eレシオを財務健全性を見る指標として使っています。どの総合商社もネットD/Eレシオが1倍以下で、自己資本とキャッシュがあるので財務は大丈夫だという見方です。このネットD/Eレシオが1倍を上回り、格付け機関の格付けランクが下がりだしたら危険シグナルかもしれません。

株主還元というところだと、総合商社は積極的に配当を出す傾向があります。どの総合商社も配当性向は30%前後で、配当性向に無理をしていません。どんなに業績が悪くても無配が無かったというところが長期投資家には安心材料だと思います。

リーマンショック時や資源価格暴落時の影響

長期で安定している総合商社ですが、過去に何度か業績を悪化させる局面がありました。リーマンショック2015年前後の資源価格暴落&石油価格暴落です。この時の影響をまとめて横並びで比較しました。今後の景気後退局面での参考にできると思います。

リーマンショック時はどの総合商社も減益していますが赤字にはなっていません。減配している銘柄が多いですが、だいたい減益の量が多いところは減配の量も多いという感じでしょうか?リーマンショック時は伊藤忠商事丸紅住友商事が配当の面では頑張っていました。

2015年での資源価格暴落と石油価格暴落時では、黒字と赤字が分かれました。しかり、その中でも配当の方針にばらつきがありました。赤字でも配当を頑張る銘柄と、黒字でも減配などもありました。この時の赤字決算では一過性の特別損出として扱っていたのでこのような傾向なのかと思います。2016/3期決算では双日伊藤忠商事が好調です。

今回の景気後退局面について

現在この記事を書いているのが2020/4/23になりますが、現在での状況をまとめようと思います。(状況はドラマチックに変わりそうなので、いったん現在時点でのコメントです。)

現在、消費税増税とコロナショックによる全業界の消費低迷がおきています。また、原油価格がマイナスになるという原油価格暴落が起きています。消費低迷はリーマンショック時に少し傾向が似てくるかと思います。原油価格暴落の傾向は2015年の時の傾向が参考になると思います。総合的に考えて、総合商社の2020/3期の決算では相当影響を受けるのではないかと思います。2021/3期も悪そうです。

注意:2020/3期決算が悪いのはどの銘柄も同じなので、総合商社だけが特別悪いわけでもないです。

では、おすすめではないの?

短期投資には難しい局面ですが、インカム狙いの長期投資ではやはりおすすめです。こんなに割安で高利回りな銘柄は無いと思います。総合商社が他の銘柄と違うのは、圧倒的な企業規模による安定感です。過去のいろんな危機では減益や減配をしていますが、結果的には配当での株主還元をもたらしてくれる良い銘柄です。

しかし、2020/3期決算が悪そうなので、決算発表を待って、2021/3期の決算予想なども出ていればそれを見つつ投資判断がよさそうです。できれば株価が下がりまくったところで買い入れて、15年くらい持ちたいところです。

今ならどの銘柄がおすすめ?

今の段階でおすすめできそうなのは、伊藤忠商事三菱商事です。

伊藤忠商事は圧倒的な稼ぐ力と非資源というディフェンシブ性があるセグメントで過去の危機も難なく乗り越えてきました。今の状況では一番安全性が高いです。

三菱商事は時価総額トップの圧倒的安定感がありますが、景気敏感性セグメントも多くあります。ポイントは累進配当を宣言しているところで、インカム狙いの長期投資家にはおすすめできます。

まとめ

  • インカム狙いの長期投資家には総合商社はおすすめ
  • PBR・PERが割安で、安全な配当性向で配当利回り5%越え
  • 借金が多いがネットD/Eレシオで見れば問題ない
  • 悪材料が集まりつつあるので、過去の傾向も見ながら投資判断するのがよさそう
  • 2020/3期の決算を見てから投資判断したい
お約束

投資は自己責任 ブログの評価結果は参考程度にしていただき、 実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いします。

個人的分析・評価である 個人投資家の評価ブログです。プロから見るとレベルの低い分析かもしれませんが、同じ個人投資家の参考になる情報を発信したいという目的で運営しています。分析内容の保証はできないですが、部分的にでも参考になれば幸いです。

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